11.22.16:10
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11.09.12:49
第118話
バンッ!バンバンッ!!
「っはぁ・・・っはぁ・・・!」
*橙色ストロング*
カチャカチャッ
バンッ!バンッ!!
「・・・ふぅーっ」
「に、NYさん?何してんの?」
「藤波ちゃん、・・・いや、別に・・・」
狙撃の練習かたくさんの的の残骸がそこらじゅうに落ちている
「汗、すごいよ?あ、これタオル」
「・・・ありがとう。・・・ちょっと、ね」
「胸騒ぎ、ですか?」
「へ?」
「え、いやっなんとなくだから!き、気にしないでっ!」
少し声を低くした藤波の問いにNYが固まるが、藤波があわてて訂正する
「NYさん・・・」
「NYでいいよ。あたしも藤波って呼ぶわ」
「あ、じゃぁNY・・・、あの、前から思ってたんだけど、どうして狙撃手の仕事やめないの?」
「え?」
話の方向性とは違う問いにNYが再び固まる
「ほら、私が、その、NYを、・・・あの時本当は止めたいって言ってたから」
「・・・そのうち」
「え?」
「もっとあたしが強くなったら、言うよ」
にっこりと、大人びた笑顔でNYが笑った
「ユウは?」
「ん?あ、おはよう綾さん。ユウは、出かけたよ」
JONがふわ、と微笑んでいう
「え!?大丈夫なの!?」
「あぁ、体に異常はないからな。あるとしたら」
「?」
「・・・なんでもないや。俺もよくわかんないしねー。じゃ、俺帰るね。潤さんが一人で寂しがってるからさ」
一瞬真剣な顔になったJONはまたふざけなおし、身支度をして帰ろうとする
「あ、JON」
「ん?」
「いろいろ、ありがとう」
「・・・綾」
「え?」
「って呼んでいい?」
にっこり笑うJONに綾はにっこりと笑い返した
「ユウは罪な男だなぁ」
「なんか言った?」
一人、帰りながらつぶやいているといきなり隣で声がする
「うあぇ!ユウ!・・・んだよ、用事は?終わったのかよ」
「今から。つうかJON」
じと、と睨まれる
「な、ちげぇよ。狙ってなんかねぇからなっ」
「何も言ってないし。何も見てなかったし」
「つうか」
お前が、と言いかけて止める
「・・・何」
「・・・お前が、あいまいな行動してっから、綾があんな顔すんだろ」
「・・・」
「早く、楽にしてやれよ」
「お前には、分からない。俺の気持ちはそんな簡単に通らない」
俺?と反応するJON
「何だよ。お前も一応ちゃんと15歳なんですネ」
「はぁ?」
「ガキ。」
に、とJONは笑いユウの頭をはたいて走っていってしまった
(・・・)
「めたないと。結構バレバレなんだけど」
「い!?」
物陰に隠れていためたないとがNYの声にびっくりする
「何?何か用なわけ?」
「・・・NY、あの」
多少モジモジしているめたないとにNYも照れだす
「な、何よ」
「あ、あんま、頑張るなよ」
「はぁ?何・・・」
「一人で、頑張ろうとすんな」
本当にこいつは、と内心NYがため息をつく
変なところでこいつはするどい
「何が言いたいわけ?」
「え?あ、それだけ・・・」
「意味わかんない!あたしは頑張ってないわよ!」
あぁどうしたもんか、にやけがとまらない
(バカ、アホ。見抜いてんじゃないわよ)
「ご、ごめんって!あ、ちょ!銃はやめろ!」
「うるさいわよ!あんたに心配されたあたしの身にもなりなさいよ!」
「あれ?・・・何してるのかな・・・あの二人」
藤波が台所から飲み物を取って降りてくると、NYとめたないとがケンカしていた
「うわ、NYさんすっごい楽しそう」
たぶんめたないとには気づかない程度に笑っているNYを見てほほえましく思う藤波
(お邪魔しました。)
ひとりごちりながら静かに台所に戻っていった
「ちょ!マジ危ねぇから!!」
「知るか!!」
胸騒ぎがする。
近い未来、何かを失いそうな気がする
それがもし、あんた達だったら
あたしはきっと壊れちゃうから
守るよ、あんた達を。
誰よりも汚れてるあたしが、身代わりになればいい
そしてあんた達が笑っていれば、あたしはそれだけでいい
だから、あたし
強くなるよ
誰にも負けないくらい、強く
「っはぁ・・・っはぁ・・・!」
*橙色ストロング*
カチャカチャッ
バンッ!バンッ!!
「・・・ふぅーっ」
「に、NYさん?何してんの?」
「藤波ちゃん、・・・いや、別に・・・」
狙撃の練習かたくさんの的の残骸がそこらじゅうに落ちている
「汗、すごいよ?あ、これタオル」
「・・・ありがとう。・・・ちょっと、ね」
「胸騒ぎ、ですか?」
「へ?」
「え、いやっなんとなくだから!き、気にしないでっ!」
少し声を低くした藤波の問いにNYが固まるが、藤波があわてて訂正する
「NYさん・・・」
「NYでいいよ。あたしも藤波って呼ぶわ」
「あ、じゃぁNY・・・、あの、前から思ってたんだけど、どうして狙撃手の仕事やめないの?」
「え?」
話の方向性とは違う問いにNYが再び固まる
「ほら、私が、その、NYを、・・・あの時本当は止めたいって言ってたから」
「・・・そのうち」
「え?」
「もっとあたしが強くなったら、言うよ」
にっこりと、大人びた笑顔でNYが笑った
「ユウは?」
「ん?あ、おはよう綾さん。ユウは、出かけたよ」
JONがふわ、と微笑んでいう
「え!?大丈夫なの!?」
「あぁ、体に異常はないからな。あるとしたら」
「?」
「・・・なんでもないや。俺もよくわかんないしねー。じゃ、俺帰るね。潤さんが一人で寂しがってるからさ」
一瞬真剣な顔になったJONはまたふざけなおし、身支度をして帰ろうとする
「あ、JON」
「ん?」
「いろいろ、ありがとう」
「・・・綾」
「え?」
「って呼んでいい?」
にっこり笑うJONに綾はにっこりと笑い返した
「ユウは罪な男だなぁ」
「なんか言った?」
一人、帰りながらつぶやいているといきなり隣で声がする
「うあぇ!ユウ!・・・んだよ、用事は?終わったのかよ」
「今から。つうかJON」
じと、と睨まれる
「な、ちげぇよ。狙ってなんかねぇからなっ」
「何も言ってないし。何も見てなかったし」
「つうか」
お前が、と言いかけて止める
「・・・何」
「・・・お前が、あいまいな行動してっから、綾があんな顔すんだろ」
「・・・」
「早く、楽にしてやれよ」
「お前には、分からない。俺の気持ちはそんな簡単に通らない」
俺?と反応するJON
「何だよ。お前も一応ちゃんと15歳なんですネ」
「はぁ?」
「ガキ。」
に、とJONは笑いユウの頭をはたいて走っていってしまった
(・・・)
「めたないと。結構バレバレなんだけど」
「い!?」
物陰に隠れていためたないとがNYの声にびっくりする
「何?何か用なわけ?」
「・・・NY、あの」
多少モジモジしているめたないとにNYも照れだす
「な、何よ」
「あ、あんま、頑張るなよ」
「はぁ?何・・・」
「一人で、頑張ろうとすんな」
本当にこいつは、と内心NYがため息をつく
変なところでこいつはするどい
「何が言いたいわけ?」
「え?あ、それだけ・・・」
「意味わかんない!あたしは頑張ってないわよ!」
あぁどうしたもんか、にやけがとまらない
(バカ、アホ。見抜いてんじゃないわよ)
「ご、ごめんって!あ、ちょ!銃はやめろ!」
「うるさいわよ!あんたに心配されたあたしの身にもなりなさいよ!」
「あれ?・・・何してるのかな・・・あの二人」
藤波が台所から飲み物を取って降りてくると、NYとめたないとがケンカしていた
「うわ、NYさんすっごい楽しそう」
たぶんめたないとには気づかない程度に笑っているNYを見てほほえましく思う藤波
(お邪魔しました。)
ひとりごちりながら静かに台所に戻っていった
「ちょ!マジ危ねぇから!!」
「知るか!!」
胸騒ぎがする。
近い未来、何かを失いそうな気がする
それがもし、あんた達だったら
あたしはきっと壊れちゃうから
守るよ、あんた達を。
誰よりも汚れてるあたしが、身代わりになればいい
そしてあんた達が笑っていれば、あたしはそれだけでいい
だから、あたし
強くなるよ
誰にも負けないくらい、強く
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