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11.22.16:03

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  • 11/22/16:03

09.20.17:45

第117話

「不思議じゃのぅ・・・」
「うん、いやな感じがするよ・・・」

*藍色ブライト*

「ユウ・・・大丈夫・・・?」
「あぁ、もうだいぶ熱も下がったし、いっとき寝かせとけばまた元気になるよ」
「そうか、よかった。じゃぁ、後はよろしくなJONさん。あ、あと・・・。」
「ん?」
「くれぐれも、綾さんに無理させないように」
「・・・はーい」


ガチャ・・・寝室のドアを開く
あの後、ユウは激しい頭痛で熱を出してしまったのだ

「綾さん。ユウはもう大丈夫だから、今日は寝な?」
「・・・JON君。ううん、大丈夫」

ユウの眠るすぐそばで手を握ってイスに座っている綾

「あたしは、ユウについとくよ。JON君こそ、後はあたしがするからもういいよ」

にっこり、悲しそうに笑う綾
小さく息を吐きJONがベッドに座る

「JONくん・・・?」
「綾さん。ユウが大切なのはわかるけど無理しちゃ駄目。夜更かしはお肌の敵なんですよ?」
「ぷ、何それ。」

いつもとは違い弱く笑う綾

「・・・ねぇ、ユウのこと好き?」
「・・・何。急に」
「いや、なんつーか。まぁ何となく」
「・・・好きよ。大好き。」
「そか、てかさ、その・・・付き合ってる系なわけ?お二人さんはさ」
「ううん。」
「え?」
「ユウは、あたしのこと女の子っていうより、お母さんって思ってるから」
「おかあさん・・・?」
「一緒にいすぎたみたい」

ユウの手を力強く握りなおす綾

「まぁ、そんな関係でも満足してるんです。いいんです。」
「・・・」
「何よー!JON君から聞いてきたくせにー!あ、氷取ってくるねーっ」

バタンッ

「・・・どう思う?」
「どうって・・・盛大に勘違いされてるみたいだね」

眠っていたユウがパッチリと目を開けて答える

「・・・告れば?」
「さぁね」

また、答えになってない答え

「お前はどうでもいいけど、綾さんは泣かすなよ」
「・・・何。好きなわけ?」
「僕は女の子みんなの味方ですよぃ。仲間として大切なだけ。」
「そ、ならいい。」

ふぃ、と窓を向くユウ

「・・・あ?」
「ん?」

ユウの声にJONが反応して窓を見る

「・・・何あれ。」

窓の外には紫紺色と紅紫色の光が浮いていた

「もしかして、神風と神凪?」

光が言葉に反応して窓を通過し部屋に入ってくる


「ぷっはぁ、やはり外界の空気に慣れると霊魂がきつくなるな」
「ぷっは・・・はぁ、疲れたよ」

光がなくなると、小さな双子が姿を現した

「大丈夫?神風ちゃんっ」
「わらわの心配もせい。小童が。」
「誰がこわっぱだい?神凪ちゃん」
「ちゃん付けはやめろ!!気色の悪い!!」

神凪が叫ぶと神風がシーッと人差し指を立てる

「兄様、ユウ風邪なんだから。大きい声だしちゃ駄目だよ」
「む、すまぬ・・・」
「気にしないで。で、どうしたのかな?こんな夜中に」

にっこりと笑いかけるとJONに「気持ち悪い」といわれた

「あのぬいぐるみのことじゃ。」
「ぬいぐるみ・・・黒いウサギのことだね」
「あのぬいぐるみ、何か感じなかった?」
「感じるも何も」

あれのせいで風邪ひいたみたいなものだからね

「?どういう意味?」
「なんかずっと頭痛が続いてたんだけど、あのぬいぐるみに触れた途端、さらに頭痛が激しくなってさ・・・しかも、あのぬいぐるみからなんか声がして・・・」
「あのぬいぐるみには魂があるということかの?!」
「兄様、もう少し静かにしてよ」

JONが続けて、と言う

「思い出して・・・って言うんだ。そして、4人の名前が・・・」
「名前?」
「うん、えっと・・・っ!!!?」
「ユウ?!」

頭をつかみ軽く震えている

「おい、大丈夫か?」
「だ、大丈夫・・・名前は、塾・・・T・・・向日葵・・・っりお・・・」
「??誰だ?そやつらは・・・?」
「それ、と・・・り・・・rirai・・・veっ」
「ユウ?!」

扉のところに綾が立っている

「大丈夫?!」
「・・・綾・・・」
「ユウ、大丈夫?今日はもう寝ようね・・・」
「・・・うん」

「あのぬいぐるみ・・・やはり、何か」
「ユウ・・・苦しそうだよ・・・」






「・・・riraive・・・?」




ぽつり、JONが呟く


『うわっ!昼休み終わった!』
『意外と面白かったなかくれんぼも!』
『なんだよ、全員捕まってんじゃねえかよ!』



『・・・riraive・・・?』






消えかけていた記憶は、やかに
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