11.22.16:51
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10.09.18:57
第121話
「潤?どうしたの?ボーっとしてるけど」
「え、あぁ・・・ごめんね。なんでもないよ。」
神風が心配そうに覗き込むので笑って応えた
*緑色ネクスト*
「最近皆顔色優れないよ。潤も風邪引いた?」
「ううん。大丈夫。俺もしっかりしないといけないなぁ。」
笑って神風の頭を撫でる潤
(栞さん、あの後会ってもくれないし・・・ちょっと俺も口が過ぎたかもしれないけど・・・。)
確かにダメ、だったかもしれない。
栞を守るとずっと決めていたのに、綾の盾になると言ってしまった
「潤?」
「やっぱりさ・・・守るものは1つじゃないと駄目だよね。」
「・・・難しいことは分からないけど、守りたいと思うものは守るべきだと思うよ。もし迷ったらきっと後悔すると思うから」
「・・・そう、だよね。・・・・・・うん、そうだよな!よし、栞さんに会いに行こう!」
「し、おり?あ・・・」
「え?」
「そういえば神凪とどこかへ行くって・・・」
「え、どこに?」
「聞いてないよ。」
出鼻をくじかれて撃沈する潤
「・・・さ、探しに行く?」
「・・・そうだな、行こうかな。」
くじけちゃいけないっと立ち上がり神風の手を引き家を後にした
「じゅ、潤・・・」
神風がある一点を見ながら潤の服の袖を引く
「んー?あぁ、あれ?ポストだよ」
「え、でも・・・」
大きすぎない、ですか?
「第二世界は第一世界から望むものを何でも請求できるようになっててさ。大きさを問わず請求したものはここに送られるから大きく作られてるんだよ」
「いや、だからって・・・」
「まぁ新しい住人が増えたりしたら家頼んだりするからな。それで。」
「い、家を作って送るの?!」
「まぁ確か、NYが来たくらいからはユウさんの開発した『理想のお住まい建て太朗』を使って家を作るようになったけどね。コレが、パンフレット読み込むだけで2、3ヶ月で建てれるからすごいんだよな。」
「うん、ユウは天才だけどネーミングセンスないよ」
神風が呆れながらも先ほどのポストを見上げる。うん通常の建物以上のデカさだ。階段ついてるし
「ん?」
「なぁに?あ、栞さん見つかったとか?」
「いや、何か来てるよ?」
神風の向いているほうを見ると確かに「受け取ってないモノがあるえー」と書かれた文字が電子板に流れていた。
何だあの言葉遣いは・・・
とりあえず潤がポストの下のほうにある扉を開くと大きなポストには似合わない可愛らしい封筒があった
「手紙・・・?」
「差出人は・・・綾さんのお母さん?」
「え?」
「何々ー?」
潤が「第二世界の皆様へ」と書かれた封筒の封を切る
"第二世界の皆様、ごきげんよう。
綾がいつもお世話になってます。
綾の母、いわずと知れた第一世界の女王でございます。
今回お手紙を出したのは、だいぶ前になりますけど、皆様が第一世界にいらしたでしょう?
あの時の写真、現像するのついうっかり忘れちゃっててねー
入れといたからちゃんと額縁にでも飾っといてね
ついでに第一世界への招待も兼ねときますわ
もし申し出をお断りするならば、一緒に入れてある「招待券」と書かれた紙をいつものごとく焼いてくださいね
最後に、綾へ・・・"
とりあえず最後のは綾への追伸だったため読み進めずに折りたたみ写真を見る
「うわー、俺まだ髪長い頃だよ。懐かし・・・あれ?」
「ん?」
まだひとつ結びをしていた潤の隣にいるメガネをかけて笑っている少年をじっと見る
身に覚えがない俺の隣の子
「え、あぁ・・・ごめんね。なんでもないよ。」
神風が心配そうに覗き込むので笑って応えた
*緑色ネクスト*
「最近皆顔色優れないよ。潤も風邪引いた?」
「ううん。大丈夫。俺もしっかりしないといけないなぁ。」
笑って神風の頭を撫でる潤
(栞さん、あの後会ってもくれないし・・・ちょっと俺も口が過ぎたかもしれないけど・・・。)
確かにダメ、だったかもしれない。
栞を守るとずっと決めていたのに、綾の盾になると言ってしまった
「潤?」
「やっぱりさ・・・守るものは1つじゃないと駄目だよね。」
「・・・難しいことは分からないけど、守りたいと思うものは守るべきだと思うよ。もし迷ったらきっと後悔すると思うから」
「・・・そう、だよね。・・・・・・うん、そうだよな!よし、栞さんに会いに行こう!」
「し、おり?あ・・・」
「え?」
「そういえば神凪とどこかへ行くって・・・」
「え、どこに?」
「聞いてないよ。」
出鼻をくじかれて撃沈する潤
「・・・さ、探しに行く?」
「・・・そうだな、行こうかな。」
くじけちゃいけないっと立ち上がり神風の手を引き家を後にした
「じゅ、潤・・・」
神風がある一点を見ながら潤の服の袖を引く
「んー?あぁ、あれ?ポストだよ」
「え、でも・・・」
大きすぎない、ですか?
「第二世界は第一世界から望むものを何でも請求できるようになっててさ。大きさを問わず請求したものはここに送られるから大きく作られてるんだよ」
「いや、だからって・・・」
「まぁ新しい住人が増えたりしたら家頼んだりするからな。それで。」
「い、家を作って送るの?!」
「まぁ確か、NYが来たくらいからはユウさんの開発した『理想のお住まい建て太朗』を使って家を作るようになったけどね。コレが、パンフレット読み込むだけで2、3ヶ月で建てれるからすごいんだよな。」
「うん、ユウは天才だけどネーミングセンスないよ」
神風が呆れながらも先ほどのポストを見上げる。うん通常の建物以上のデカさだ。階段ついてるし
「ん?」
「なぁに?あ、栞さん見つかったとか?」
「いや、何か来てるよ?」
神風の向いているほうを見ると確かに「受け取ってないモノがあるえー」と書かれた文字が電子板に流れていた。
何だあの言葉遣いは・・・
とりあえず潤がポストの下のほうにある扉を開くと大きなポストには似合わない可愛らしい封筒があった
「手紙・・・?」
「差出人は・・・綾さんのお母さん?」
「え?」
「何々ー?」
潤が「第二世界の皆様へ」と書かれた封筒の封を切る
"第二世界の皆様、ごきげんよう。
綾がいつもお世話になってます。
綾の母、いわずと知れた第一世界の女王でございます。
今回お手紙を出したのは、だいぶ前になりますけど、皆様が第一世界にいらしたでしょう?
あの時の写真、現像するのついうっかり忘れちゃっててねー
入れといたからちゃんと額縁にでも飾っといてね
ついでに第一世界への招待も兼ねときますわ
もし申し出をお断りするならば、一緒に入れてある「招待券」と書かれた紙をいつものごとく焼いてくださいね
最後に、綾へ・・・"
とりあえず最後のは綾への追伸だったため読み進めずに折りたたみ写真を見る
「うわー、俺まだ髪長い頃だよ。懐かし・・・あれ?」
「ん?」
まだひとつ結びをしていた潤の隣にいるメガネをかけて笑っている少年をじっと見る
身に覚えがない俺の隣の子
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