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11.22.16:09

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  • 11/22/16:09

10.05.17:01

第120話

幼い頃の僕が金髪の男に手を引かれているのは分かる。身に覚えないけど

でもこの人の名前って何だっけ・・・。聞いてるのに、聞こえない

*赤色フューチャー*

(ユウ・・・)

"何か"があった日から1ヶ月は経ったか、もう春だった
最近皆変だ。ユウは体調が優れないしJONはよく物思いにふける。NYは狙撃の練習をしているから顔を合わせなくなった。
そして私は最近「先」が見えない

(ぼんやりとしか・・・誰かいるのは分かるんだけど)

そういう時はたいてい外れているか、相手が強すぎて私の力が及ばないか・・・

(当たってないんなら、いいんだけどな・・・)

相手が強くて見れないって事は私を敵視してるってこと
つまり、この世界に攻めてくる可能性が大。

「はぁ・・・」
「あ、やほー綾」
「わっ、JON君」
「幸せにげますよーため息なんて」
「あ、ははー。聞こえてた?」

潤宅で考え事をしていると2階から降りてきたのかJONがいた
ため息を聞かれ、苦笑いしながら頭をかく綾

「また悩み事?」
「んー、別に。ただ、なんだか最近変でしょ?」
「変?・・・まぁユウの体調は確かに不安定なままだしな」
「あと、君も!」
「・・・は?」

いきなり指を差されて拍子抜けするJON

「最近ずっと何か考えてるでしょ。悩み事はJON君のほうにあるんじゃない?」
「・・・さぁ、どうだろ。気がつくといっつも同じこと考えてるんだよね」
「同じこと?」
「まぁ、気になる女の子の1人や2人。僕の年代になるといるわけですよ」
「え、ちょっと。同い年ですけど」

うまくかわされた気もするがとりあえず笑っておく
すると、JONは用事があるのか立ち上がり玄関へ続くほうの扉を開く

「ま、ユウのこと心配して悩むのもいいかもしれないけど。綾が風邪引かないようにね。気をつけて」
「うん、大丈夫だよ。ありがと」
『死ね。』
「!!?」

頭の中に入ってきたJONとは違う男の声

(誰!?)

一瞬だけ脳裏に浮かぶ男の嫌な笑い

(っ!見える・・・!)

瞬間、綾の脳内に映像が流れ始める
男が3人、女が2人。先ほど笑っていた男は一番左にいた
足元に何かが転がっていてソレをとどめをさすようにピストルで撃つ

(撃たれたっ?誰、誰が撃たれたの・・・!?)

先ほどの男が足元のソレを蹴って転がすとこちらに顔が向いた

「潤・・・くん・・・?」
「ん、呼んだ?」
「え、あ、ううん・・・何でもないよ」
「?」

『さぁ、皆々様。我々の為に死んでもらおうか』

撃たれた潤はまだ何とか息があったらしく、苦しそうにしている

『ちょっと、死んでないじゃないソイツ!』
『はぁ?・・・っち、ゴキブリかよ。無駄な生命力使いやがって』
『・・・害虫』
『ていうかもう一発撃てばいいだけの話じゃん・・・?まさにこのゴミ、虫の息って感じだし・・・くくくっ虫の息・・・うまっ・・・』

4人の男女が思い思いに口を開き、潤を足で蹴飛ばす

(潤君が、死んじゃう・・・!!)

よく見ると、潤以外にも神風、神凪が倒れている
もっと神経を研ぎ澄ませて見ようとするがいきなりTVの砂嵐のように視界が悪くなる

「・・・っ」
「・・・?綾さん?どうした?」

お茶と和菓子を運んできた潤が綾の異変に気づく

「潤、くん・・・っどうしよぉ!」
「なっ!綾さん?!本当どうしたんだ!?」

急に泣き出した綾にあせる潤

「だってーっ死んじゃうよー!!」
「死ん、じゃう・・・?」

いきなり死ぬとか言い出したのでびっくりするが冷静に対応しようとする

「・・・綾さん、ちゃんと、話して?」

深呼吸してからそう聞くと綾もゆっくりとだが頷いた






「ぶふっ・・・くくくっ・・・」
「?きもい・・・なんなのムニン」
「地上でさぁ、未来予知能力を持ってる奴にちょっとちょっかいかけてみたらさぁ、思いのほか取り乱しちゃってさぁ・・・くくっ」

面白そうに猫背の体を揺らして笑うムニン

「きもい・・・」
「・・・フレキ姫は何してたわけぇ?また可愛い可愛い下僕たちに餌でもあげてたのかよ」
「うるさい。死ね」
「はは、何を仰いますやら・・・」

「ここは既に地獄ではないか・・・!」





「綾さんの、予知能力か・・・」
「でも、私の能力って不安定なところあるしっ」

何とかポジティブに持ち直そうとする綾

「NYの件だって私微妙にしか見えなかったしっ」
「でも、さ・・・ミシェルたちの件は見えてたわけじゃん。」
「う、うん・・・」
「綾さん俺たちと最初会ったときより予知能力が安定してきてる。分かる?綾さんの能力は進化しているんだ。」

「危険は十分考えられる。」

真剣な潤の顔が蹴られ転がされていたモノとかぶる

「潤くん・・・どうしよう、怖いよ・・・」
「俺が盾になるよ。」
「え」
「絶対に守るから。」
「潤・・・?」
「あ、栞さん。ちょっと話したいことが・・・。」

偶然潤の家を訪ねてきた栞がショックを受けたような顔をする

「栞さん?」
「い、やだよ・・・?」
「え?」
「潤は、私を守ってくれるんでしょ・・・?」
「栞さん?ちょっと、待って。何か勘違いしてる。」
「聞かない・・・!いや・・・!」

栞が走って出て行ってしまう

「栞さん!?ちょ、綾さんごめんっ追いかけるから!」

潤が誤解を解くために栞を追いかけていく

「どう、しよう・・・」

歯車が噛み合わなくなっていく
皆が変になっていく。ユウは体調が優れないしJONはよく物思いにふける。NYは狙撃の練習をしているし私は変な「先」を見た。そして今、栞と潤くんの信頼関係が崩れかけている

「どうすればいいの・・・っ?」







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