中間世界

• 11/22/10:50

いつかの時代

世界は三つに分かれていた

＊瑠璃色ワープ＊


「確実に迷ったなコレは」

ぶつぶつと呟きながら力なく歩いている人影がある

「どこなんだよココ」

riraiveはそこらへんで拾った棒を指で遊びながらキョロキョロと辺りを見渡す。どうやら迷ったらしい

(たまにかくれんぼなんかするから・・・中学生にもなって・・・)

いつものことだった。
気まぐれな奴がいて。いつもふと何か変なこといって空気を乱す

(今日はゆっくりしようと思ったのに・・・！)

昨日もそうだった。鬼ごっこをしようと言い出し、その気にさせて自分は傍観者。いい加減混ざったらどうだというriraiveの誘いに

「俺は上から見るのが楽しいから」

と、公に上から目線の発言をして「う・し・ろ」とriraiveを指差した。まぁ結局その後ろの奴にriraiveはつかまったわけだ馬鹿野郎。

今日はそんな事の無いように学校の校舎裏にある森に入り、見つからないように奥へ奥へと進んでいってしまった。
最初は絶賛つかまり中の奴らの声を聞いて「盛り上がれるあなた達が素敵Ｗ」とかおもってたが今はそれどころじゃない。来た方向も行くべき方向もわからないのだ。




ザワ・・・・




何かに引かれた気がした。
無意識に足が動く。こっちだ。
ついた先にあったのは

「何だこの木・・・」

何Ｍあるんだろうこの木は。とりあえずでかい。
下におっきい穴があいてる。空洞になっているように見えるがどこかにつながっている気がした。

「こんな木・・・学校にあったんだ・・・」

外からは見えなかったな・・・と呟くと同時にまた引き寄せられた
て言うより吸われる・・・？
穴に吸い寄せられている。しかもかなり強い力で

「え？ちょ、待て。え？何？もしかしてアニメでよくあるあのすごい吸引力で何かにつかまったら横に鯉幟の気持ちが分かるって言うあの・・！！！」

長ったらしい独り言を言っているうちにriraiveは穴のなかに消えていった。


キーンコーンカーンコーン

「うわっ！昼休み終わった！」
「意外と面白かったなかくれんぼも！」
「なんだよ、全員捕まってんじゃねえかよ！」

誰一人、riraiveが消えたことに気づいた者はいなかった

「・・・riraive・・・？」

この気まぐれ屋を除いては・・・



いつかの時代

三つに分かれた世界。

一つ目に作られた世界は優れた者達が発明を繰り返す世界

三つ目に作られた世界は標準的なもの達が平和に暮らす世界



二つ目に作られた世界は
世界に『いらない』と言われた者達の世界


落ちたのは見たことの無い世界

• 11/23/15:10
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