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11.24.07:48

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  • 11/24/07:48

12.02.17:24

第42話

「何なの・・・アストレイアって・・・」
熱っぽい頭でそう繰り返す

*チョコレート色テレポート*

「藤波・・・今日は早退しろ。家でゆっくり休んだほうがいい。風邪だろうから、すぐ治る」
「・・・はい・・・・」

どうでもいいように言う先生の言うことを聞き学校を出て家へと向かう

寒いけど迎えに来てくれる人はいない。
だってあたしは一人ぼっちだから

お父さんの死から
お父さんがやってきた事が全国に知れ渡り
あたしの周りに味方はいなくなった

皆の親はあたしを見てこう言う

「あの子に近づいたら駄目よ。犯罪者の子だから」

・・・全部お父さんのせい
でもやっぱり憎めないから
私の怒りは、苦しみはあの人のほうへ向いちゃったんだ

NYさん・・・
ごめんなさい
第2世界にいるあなたに謝りたい。

そしてもう一人
ナイフを刺してしまった男の子
もう一度会えたら
心のそこから謝罪しよう

「ケホッ・・・」

小さなせきが小さく響く

(世界に一人ぼっちみたい)

熱っぽい頭でぼんやり思う
鼻が痛い。頭も痛い。体が重い。だるい。

家の扉を開け中に入る
ベッドに倒れこみ
天井を見つめる


『いつでも第2世界においで』


消えたい

第1世界から
あの集団の中から


行きたい
第2世界へ
あの人たちがいる世界へ


「こんな世界・・・要らないのに・・・」

視界が涙でぼやけたとき目の前に暗闇が広がった
「?!」
だるいと言うことを忘れ、起き上がる
表面張力を保っていた涙が頬を伝う

涙が流れたことではっきりした視界の目の前には



「あんた・・・」
「・・・・・N・・・Yさ・・・・ん」


そこは
熱っぽい頭で行きたいと願っていた



貴方達のいる麗な世界
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