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07.11.11:46

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  • 07/11/11:46

01.12.13:43

第68話

*神崎綾*

「ま、いっかこれでw」
「お買い上げありがとうございます」

適当発言をされながらも営業スマイルで乗り切る店員さんを後に、店をでる

「ん?」

ベランダにポニーテールの女の子が立ってる

「ユウ?」
「・・・?綾さん」

一瞬びっくりした顔をしてその後にっこりと笑うユウ

「何?どしたのこの寒い中ベランダで」
「ん?んー、どうしたのかなぁ?」

相変わらずの答えになってない答えを返してくる

「ユウが生まれたのってさ、冬って言ってたっけ」
「さぁ?寒かったっていうのが微妙に頭に残ってるけど、それは僕が生まれた世界に誰もいなかったからかも知れないね」

にっこりと顔は笑ってるけど目がすごく悲しそうだった

「・・・じゃぁ、どうやって生まれたのさ」
「生まれは普通だったらしいよ?でも母親に抱かれること無く、第2世界に割り振られたって」

少し下を向いて言う

「じゃぁ・・・」
「第2世界の初めての人間は僕。第2世界は僕から始まったって。・・・・まぁ、そう聞かされただけだよ。本当ってわけじゃない」
「誰に聞かされたの?」
「・・・フフッ誰だろうね?」

また答えになってない答え

「ユウ・・・」
「綾、この話は終わり。みんなのところに戻ろ?」
「・・・うん」

多少強引に打ち切られたユウの秘密
二人の間に沈黙が流れる

「・・・・」
「ねぇ、綾さん」
「?」
「世界って何で分かれちゃったんだろうね」
「・・・」
「一緒にいたい人を能力の差で引き離して・・・しかも」





”僕らは要らない人間なんて・・・”




声に出さなかった言葉は、綾の頭の中にはちゃんと入ってきた

「ユウ・・・」
「あぁ、雪。やっぱりきれいだな」

いつの間にか外に出てた2人は真っ黒な空に浮かぶ白い雪を見上げる

「メリークリスマス綾さん」

ユウの言葉と、目があまりにも悲しかったから

「メリークリスマス」

隣にあるユウの手をちょっとだけ強く握ってみた
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