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11.27.05:59

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  • 11/27/05:59

06.03.10:43

第106話

「・・・ん」

あれも・・・夢だったのか・・・

「はぁ・・・まだ私は・・・抜け出したらだめなのですか・・・?」


*瑠璃色バランス*

コンコン・・・

「あ、はい」
「ITSUMIN、大丈夫?」
「だ、大丈夫です」

riraiveが部屋の中に入ってくる

「あ、のお兄ちゃん」
「何?」
「え、と・・・風邪、移ります。あまりこの部屋に入らないほうがいいかと」

目を合わせないようにうつむきながらしどろもどろに言うITSUMIN

「ITSUMIN?まだ具合悪い?」

riraiveが覗き込む

バンッ

「・・っ」
「あっ」

無意識にriraiveをつきとばしてしまうITSUMIN

「ご、ごめんなさいお兄ちゃんっ!」
「いや、いいよ。早く風邪、治してね」

ITSUMINから差し出された手を断って立ち上がる

「じゃ、寝たほうがいいよ」
「は・・・はい・・・」

パタン

riraiveが部屋から出て行く

「な・・・にやってんだろ・・・私・・・」

頭を抱え込む

そうじゃないんです。
嫌ったわけでも
怖かったわけでもなくて
ただ

ただ

これ以上、鎖を絡ませたくなかった・・・


「ばか・・・」

涙が、布団に落ちて消える
布団にもぐりこみ、目をつぶった





―天秤が、揺れる・・・

「りぃ?」
「・・・ぁ、潤君」
「何してんだ?」
「別に・・・」

それだけ言って立ち去ろうとするriraiveの手をつかむ潤

「待てよ。どうした?何かあったか?」
「ほんと、別に何でもないから」
「りぃ・・・。」

悲しそうな目をする潤が

「あんま一人で悩むなよ?ま、何でもねぇなら別にいいけど。」

錯覚?

「あ。洗濯物取り込んでて。よろしく。」
「あ、あぁ・・・うん」

一瞬でも”女の子”に見えた


―――答えを見つけ出そうと揺れる・・・


『どっちに・・・?』


『ん?てか、何でITSUMINならまだしも、潤君?!男じゃんっ!!キモっ俺キモっ!!』


そんなことを考えてたけど

潤が扉の向こうに消える


「潤君・・・」


「って・・・女の子・・・?」



は揺れたまま答えを出してくれない
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