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11.24.06:33

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  • 11/24/06:33

11.25.19:41

第11話

カタン・・・

ITSUMINがポストを開いた



「ん?何だコレ」

riraiveが郵便ポストをのぞくと真っ白な封筒が一つ、入っている

(こんな狭い世界で手紙?)

riraiveは不審に思いながらもポストを開き毎日自動的に送られる新聞と一緒に封筒を取り出した

「潤君、ポストにこんなのが」
「あ、リィ。おはよ、それは寝癖?髪型?」
「生まれたときからサイヤ人ヘアーじゃクソが!!じゃなくて」

コレ!と先ほど取り出した真っ白な封筒を出すと一瞬潤が固まった

「潤君・・・?」
「また、来たのか・・・。」
「?何なのコレ」
「それは招待状だ」

開けてみろ。と促されriraiveが開けてみるとカードのようなものが出てきた

「??”拝啓、山の木々の葉も色づき始めました。まぁ第1世界に山なんてないんですけど(笑)。皆さんいかがお過ごしでしょうか。NY様に関してはコチラで仕事の依頼をさせていただき、頻繁に顔を合わせますが、また今月も第1世界にご招待させていただきます。無理でしたらこのカードを焼いてください。コチラで認知させていただき不参加と言うことにさせてもらいます。それでは失礼します。敬具”?・・・意味がよく・・・?」

「はぁ・・・やっぱりお前はアホだな。これは第1世界の機嫌取りだ。俺達がいつ、第1世界を襲いにくるかわからねぇって不安から来たもんなんだよ。いい待遇でもてなしてくれるけど毎月1回のところ俺らは年1ぐらいしか行ってねぇ」
「え?なんで?」

ピンポーン

riraiveが理由を聞こうとすると玄関のベルが鳴った

「あ、はーい」

ガラ・・・

「あ、お兄ちゃん」
「ITSUMIN、どうしたの?」
「あ、いえただ封筒を受け取ったので・・・梅さん家にいれば皆さん集まってくるでしょうし、その、行かなくていいかもわかるんで・・・」

ITSUMINが少し俯くと、riraiveは少し変に思ったが、すぐに話を元に戻した

「すっかり集合場所だなココ。あがって?」
「あ、お邪魔します」

ITSUMINは礼儀正しく礼をしてきれいに靴を並べあがってきた。

「梅さん・・・」
「ITSUMINか。招待状・・・もらったんだな?」
「はい・・・やっぱり行くことになるんでしょうか・・・私・・・」
「・・・それは綾さんやユウさんが決めることだ。俺にはわからない。でも今度お前に何かあったときはまた守ってやるから」

話をしていると台所へつながる扉が開いた

「ITSUMIN、潤君、お茶入れたよ」
「あ、すみませんお兄ちゃん」
「JON下りてこねぇな・・・起こしてくる」
「あぁ・・・。」

朝とは様子の違う潤を見て何かあったのかなと思ったが聞かないことにした

タッタッタと階段を上ってくriraive。

「JON!いい加減起きろよ!」

大声で言うとベッドの塊がモゾモゾと動いた

「おいJON?いい加減起きろって・・・」
「っせぇな・・・死にてぇのか・・・」

すごい目つきで言われおとなしく引き下がるriraive。もうこの人には敵わないらしい。

「JONー、JON君ー、JON様ー・・・なんかお出かけするみたいなんだよ起きてよー・・・」
「・・・起きてる・・・」
「寝てるでしょ。完全に寝てるでしょ」
「うるさい。起きてるってば」

ガバッと起き上がると座った体勢のまま寝息を立て始めた

「駄目だコリャ。」

riraiveは見切りをつけJONの部屋を出て行った


「ITSUMIN、潤君行くかどうか決まったの?」
「リィ、アレ?JONさんは?」
「寝てて起こしても起きない。」
「そうか。多分行くことになると思うぞ第1世界。綾さん買い物したいんだって。こっちじゃ欲しいものは自動的に送られてくるから・・・。大丈夫ITSUMINが心配してるようなことにはならねぇ。」
「そのとーりっ!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「綾さん。人の家に土足で入り込むの止めてよ」
「あ、ゴメンゴメン」
「ホントの事は1回しか言わないって言うCM知ってる?」
「そんなことより!ITSUMINには悪いけど行かせてもらうよ、いい?」
「あ、はい分かりました」
「よし、じゃぁ今から行こう!すぐ行こう!」

「ん?つか世界って行き来できんの?」
「あぁ。まぁ第1世界と第2世界だけな。栞さん家の隣に時計台があるの、分かるか?」
「あー・・・、あのつるがいっぱいまきついてる奴?」
「そう、それ。その中からいけるんだ。通常は向こうからシャットダウンされてていけねぇけどな。」
「へぇ、でもそれだったら向こうにもいけないし、何も手出せないじゃんか」
「ユウさんの発明でずいぶん前にいけるようになったんだ。そのときからだよ。このご機嫌取りが始まったのは。」
「そうなんだ・・・」

そのとき隣にいたITSUMINの顔が曇った気がした。
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