11.24.13:02
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12.26.09:00
第63話
*ユウ*
「うぅん・・・やっぱりこういうのって誰にあげるか分かんないし・・・自分の好きなので良いのかな?」
こちらもお悩み中のユウ
「それとも・・・誰かあげたいひとをしぼってやるべき?」
クイクイッ
「ん?」
気がつくとスカートのすそを小さい男の子に引っ張られてる
あぁ、コイツ・・・女だった
「おねぇ・・・ちゃ・・・」
「・・・」
(迷子かな?)
ユウはかがみこんで目線を合わせる
「どうしたの?」
「ママがぁ・・・」
「ママと、はぐれたの?」
無言のままうなずく幼児
「どこではぐれたか、覚えてない?」
今度はそのまま首を横に振る
「じゃぁお姉ちゃんと一緒に探そうか」
「・・・・うん」
ユウはその子を抱っこし、プレゼントを買ってから店を出る
「ママどんなかっこか覚えてる?」
「ピンクの・・・コート・・・」
(こんなとき綾さんの千里眼とか、透視能力とかあったら良いのに・・・)
「探すか・・・」
「あとママは、ふわふわだよっ」
「?フワフワ?」
雰囲気が?髪の毛が?
「全部ふわふわっ」
さっきの半泣きはどこに行ったのか、もう元気を取り戻してる
歩きながらユウはあの人も違う、この人も違う、と探す
「あの人は?」
「違う」
「あれは?」
「ママじゃない」
何分探しただろうか、不意に後ろから声が聞こえた
女の人の、半泣きの声
「ん?」
もっとも、ユウの地獄耳じゃないと聞き取れない小ささだったが
「おねぇちゃん・・・?」
くるっと後ろを向いてツカツカ歩くユウに疑問を抱く幼児
「君の探し物が見つかったよ・・・?」
「ぇ?」
すると目線の先にピンク色のコートを着た可愛らしい女の人が泣きながら何かを探してるのが見えた
「メリークリスマスと、ハッピーバスデー」
ふわっとその子をおろすと女の人に向かって走り出した
「・・・・ママッ!!」
「・・・!!キヨ!!」
女の人と、男の子が抱き合ってるのが見えた
『君の名前はなんていうの?』
『キヨシ!今日生まれたからつけられたんだ!きぃよしぃ、この夜ーって言う歌があるから!』
『そっか良かったね』
『おねぇちゃんの名前は?』
『?私はユウだよ』
『ユウおねぇちゃん!可愛い名前だね!』
「ママっ僕ね!ユウおねぇちゃんに探してもらったんだよママのこと!」
「まぁ、そうなの?そのお姉ちゃんは?」
「もう行っちゃったけど・・・ハッピーバースデーって!」
「良かったわね、じゃぁ、ケーキ買いに行きましょうか」
「うんっ」
きーよーしー・・・
こーのよーるー・・・
「あ、雪だ・・・」
(暗くなってから降るとだいぶ違うな)
「綺麗だなぁ・・・」
「うぅん・・・やっぱりこういうのって誰にあげるか分かんないし・・・自分の好きなので良いのかな?」
こちらもお悩み中のユウ
「それとも・・・誰かあげたいひとをしぼってやるべき?」
クイクイッ
「ん?」
気がつくとスカートのすそを小さい男の子に引っ張られてる
あぁ、コイツ・・・女だった
「おねぇ・・・ちゃ・・・」
「・・・」
(迷子かな?)
ユウはかがみこんで目線を合わせる
「どうしたの?」
「ママがぁ・・・」
「ママと、はぐれたの?」
無言のままうなずく幼児
「どこではぐれたか、覚えてない?」
今度はそのまま首を横に振る
「じゃぁお姉ちゃんと一緒に探そうか」
「・・・・うん」
ユウはその子を抱っこし、プレゼントを買ってから店を出る
「ママどんなかっこか覚えてる?」
「ピンクの・・・コート・・・」
(こんなとき綾さんの千里眼とか、透視能力とかあったら良いのに・・・)
「探すか・・・」
「あとママは、ふわふわだよっ」
「?フワフワ?」
雰囲気が?髪の毛が?
「全部ふわふわっ」
さっきの半泣きはどこに行ったのか、もう元気を取り戻してる
歩きながらユウはあの人も違う、この人も違う、と探す
「あの人は?」
「違う」
「あれは?」
「ママじゃない」
何分探しただろうか、不意に後ろから声が聞こえた
女の人の、半泣きの声
「ん?」
もっとも、ユウの地獄耳じゃないと聞き取れない小ささだったが
「おねぇちゃん・・・?」
くるっと後ろを向いてツカツカ歩くユウに疑問を抱く幼児
「君の探し物が見つかったよ・・・?」
「ぇ?」
すると目線の先にピンク色のコートを着た可愛らしい女の人が泣きながら何かを探してるのが見えた
「メリークリスマスと、ハッピーバスデー」
ふわっとその子をおろすと女の人に向かって走り出した
「・・・・ママッ!!」
「・・・!!キヨ!!」
女の人と、男の子が抱き合ってるのが見えた
『君の名前はなんていうの?』
『キヨシ!今日生まれたからつけられたんだ!きぃよしぃ、この夜ーって言う歌があるから!』
『そっか良かったね』
『おねぇちゃんの名前は?』
『?私はユウだよ』
『ユウおねぇちゃん!可愛い名前だね!』
「ママっ僕ね!ユウおねぇちゃんに探してもらったんだよママのこと!」
「まぁ、そうなの?そのお姉ちゃんは?」
「もう行っちゃったけど・・・ハッピーバースデーって!」
「良かったわね、じゃぁ、ケーキ買いに行きましょうか」
「うんっ」
きーよーしー・・・
こーのよーるー・・・
「あ、雪だ・・・」
(暗くなってから降るとだいぶ違うな)
「綺麗だなぁ・・・」
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