忍者ブログ
RECENT COMMENT
[04/28 ITSUMIN★]
RECENT ENTRY

中間世界

黒歴史小説倉庫ですよー
10 2024/11 1 23 4 5 6 7 8 910 11 12 13 14 15 1617 18 19 20 21 22 2324 25 26 27 28 29 30 12
BG CHANGE
CLICK HERE!

11.27.18:31

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

  • 11/27/18:31

02.15.03:53

第82話


「ん・・・。」

倒れていた子が目を覚ます

「起きた・・・?」
「どこだ・・・ここ・・・。」
「私の家・・・あなた倒れてた・・・大丈夫・・・」
「・・・お前がここへ俺を?」
「えぇ・・・」
「・・・。」
「・・・」

倒れていた子が黙る。ソレと同時に栞も黙る。別に話すことがあるわけでもない

「いっそのこと・・・見捨てられたほうが良かったのにな。」
「え・・・?」
「俺なんて死んじまえば良かった。・・・でもお前が助けてくれたんだ。それも運命か?」
「私は・・・運命は信じない・・・」
「?」
「だって・・・決められたレールを走るのって退屈・・・やりたいことは自分で決める・・・それが運命・・・」
「・・・そうか。じゃぁお前は俺を助けたいから助けたのか。」
「それが私の決めた運命だったから・・・」

こくんと頷いて答える栞に少し笑うその子

「あ・・・名前は・・・?」
「・・・潤。梅柿潤だ。」

きれいなエメラルド色の目がまっすぐこちらを捕らえた

「きれいな目だな。」



「?今思ってること・・・」
「いや、俺が思ったんだよ。きれいな金色の瞳。」
「き・・・れい・・・?」

言われたことない・・・

「なんで?そんなにきれいなのにな。気づかないなんてもったいないな。」

潤がにっこりと笑う、つられてにっこりと笑う栞

「お前の名前は?」
「栞・・・」
「可愛い名前だな。」

「それも言われたことない・・・」



過ぎていく時間の中で、あなたといるときはこれ以上ないほど幸せだった。
仲間のいないこの町で、たった一人の心の支えだった。
なのにもろいものね。崩れるのなんて簡単だった。
PR
URL
FONT COLOR
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
PASS

TRACK BACK

トラックバックURLはこちら