11.24.02:25
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02.15.04:01
第83話
「最近、泥棒が増えてきたんですって」
「まぁっ物騒ね!この町の人が犯人だって聞いたわ」
「えぇ・・・ねぇもしかして・・・」
「・・・神社の妖怪娘?そうよね、あの子なら」
「親もいないし、最近知らない変な子もいるしどうやって生活してるのか・・・」
「あの子達がやったんじゃない?」
「あの子達よ。そうに決まってる」
そうやって、疑いの矛先は 幼い自分と幼い潤へ
ゆっくりとでも確実に向けられた
買い物へ行く途中、通り過ぎていく民家のドアはバタンバタンと閉められていった
「・・・?」
「・・・!栞さん後ろに」
「え・・・?」
前にはいじめっ子達がいた
「おい!妖怪巫女とその下僕!お前らがこそ泥らしいな!」
「今日こそ退治してやるぞ!」
「何馬鹿なこと言ってるんだよ馬鹿!邪魔だどけ!」
「下僕が俺達に生意気な口聞くんじゃねぇ!!」
リーダー格の子が合図をするといっせいに自分達の周りに子供達が出てくる
その子たちの目にはゆがんだ正義と人を見下す楽しさしか映ってなかった
「やれぇ!!」
笑いながらリーダーが叫ぶと待ってましたとばかりに砂利を拾い投げてきた
「栞さん!!」
「!!」
引っ張られ潤の体の中にもぐりこまされる栞
「潤・・・!」
「俺が守るから!絶対絶対守るから!」
「駄目潤・・・!潤がケガしちゃう・・・!」
「構わない!!俺がどうなっても絶対栞さんだけは守る!!」
「退治しろー!!こそ泥なんだ!容赦するなー!!」
皆は笑いながら砂利を投げ続ける
潤の皮膚に1つ、2つきり傷が出てくる
「潤・・・!!」
「このぐらい大丈夫・・・」
自分をかばったまま動こうとしない潤
「お前ら下手だなー!こうやって投げるんだ、よ!!」
リーダーが投げた石。
まっすぐに潤の左目へと伸びてきた
ザシュッ
血がふきだす音が聞こえた
「潤!!」
「あ、栞さんが叫んだ。珍しい。」
「潤!あなた!!目!!」
あんなにきれいだった目。
自分をまっすぐ見つめてくれた目。
エメラルドの・・・宝石のような目。
「栞さんを守るならこんなの惜しくもなんともない。」
目から血を流しながら潤が笑って言う
「コレが俺の決めた運命だから。」
笑いながら、痛いのに、辛いのに。
「あ、やっべ。やりすぎたぁ?」
間の抜けた声が私の耳に聞こえた
「まぁっ物騒ね!この町の人が犯人だって聞いたわ」
「えぇ・・・ねぇもしかして・・・」
「・・・神社の妖怪娘?そうよね、あの子なら」
「親もいないし、最近知らない変な子もいるしどうやって生活してるのか・・・」
「あの子達がやったんじゃない?」
「あの子達よ。そうに決まってる」
そうやって、疑いの矛先は 幼い自分と幼い潤へ
ゆっくりとでも確実に向けられた
買い物へ行く途中、通り過ぎていく民家のドアはバタンバタンと閉められていった
「・・・?」
「・・・!栞さん後ろに」
「え・・・?」
前にはいじめっ子達がいた
「おい!妖怪巫女とその下僕!お前らがこそ泥らしいな!」
「今日こそ退治してやるぞ!」
「何馬鹿なこと言ってるんだよ馬鹿!邪魔だどけ!」
「下僕が俺達に生意気な口聞くんじゃねぇ!!」
リーダー格の子が合図をするといっせいに自分達の周りに子供達が出てくる
その子たちの目にはゆがんだ正義と人を見下す楽しさしか映ってなかった
「やれぇ!!」
笑いながらリーダーが叫ぶと待ってましたとばかりに砂利を拾い投げてきた
「栞さん!!」
「!!」
引っ張られ潤の体の中にもぐりこまされる栞
「潤・・・!」
「俺が守るから!絶対絶対守るから!」
「駄目潤・・・!潤がケガしちゃう・・・!」
「構わない!!俺がどうなっても絶対栞さんだけは守る!!」
「退治しろー!!こそ泥なんだ!容赦するなー!!」
皆は笑いながら砂利を投げ続ける
潤の皮膚に1つ、2つきり傷が出てくる
「潤・・・!!」
「このぐらい大丈夫・・・」
自分をかばったまま動こうとしない潤
「お前ら下手だなー!こうやって投げるんだ、よ!!」
リーダーが投げた石。
まっすぐに潤の左目へと伸びてきた
ザシュッ
血がふきだす音が聞こえた
「潤!!」
「あ、栞さんが叫んだ。珍しい。」
「潤!あなた!!目!!」
あんなにきれいだった目。
自分をまっすぐ見つめてくれた目。
エメラルドの・・・宝石のような目。
「栞さんを守るならこんなの惜しくもなんともない。」
目から血を流しながら潤が笑って言う
「コレが俺の決めた運命だから。」
笑いながら、痛いのに、辛いのに。
「あ、やっべ。やりすぎたぁ?」
間の抜けた声が私の耳に聞こえた
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