03.12.22:01
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04.28.16:12
第91話
「・・・。」
”潤君も切ないなぁ。女の子なのに・・・”
「・・・はぁ・・・。」
2月はやっぱり寒く、息が白い
(・・・俺が捨てられたのも・・・確か2月ぐらいだっけ・・・。)
*緑色パーティング*
『・・・あなた、女だったのね・・・』
『あ?知らなかったのか?まぁしょうがねぇな。こんな身なりと口調だし。女だろうが男だろうが俺には関係ないからな。』
『そんな・・・女だったらなおさら体には気をつけないと・・・』
風呂場で着替えを持ってきた栞が潤の体が女であることに気づき、いじめっ子たちから受けた傷も心配する
『女だからか?』
『え、えぇ・・・まぁ・・・』
『・・・じゃぁ俺今日から男になるわ。』
『は・・・?』
『男になって栞さんを守るよ。それならいいでしょ?』
”馬鹿・・・”
俺はそのときの栞さんの言葉の意味がよくわからなかったけど・・・
心配してくれてたんだろうなぁ。
”気まずくは無いの?この家でJON君と、riraive君。二人と住むの”
ふと塾Tの言葉が頭に浮かぶ
(ま、俺があの二人に特別な感情あるならまだしも。ないな。ソレは。)
(・・・・ないよな?)
足を止め考えてしまう。が、すぐに頭を振って考えを飛ばす
(ないない。つか無理。何考えてんだ俺。俺は栞さん一筋。それでいいの。)
しれっと失礼なこと思いながら再び歩き出す
(でも・・・栞さんが野郎共と・・・そういう関係になったら・・・。俺、どこに行けばいいのかなぁ。)
フゥーッと息を吐くと白い気体が出る
上に上がってやがて消えるソレをじっと見る
(ま、そんときはそんときか。よし。さっさと男子共呼びにいこう)
あなたが例えばどこかへいったって。
俺はもう追いかけない。
だってソレはあなたを守ってくれる人が
もう現れたってことでしょう?
だからそのときは
さよならです。愛しい人。
”潤君も切ないなぁ。女の子なのに・・・”
「・・・はぁ・・・。」
2月はやっぱり寒く、息が白い
(・・・俺が捨てられたのも・・・確か2月ぐらいだっけ・・・。)
*緑色パーティング*
『・・・あなた、女だったのね・・・』
『あ?知らなかったのか?まぁしょうがねぇな。こんな身なりと口調だし。女だろうが男だろうが俺には関係ないからな。』
『そんな・・・女だったらなおさら体には気をつけないと・・・』
風呂場で着替えを持ってきた栞が潤の体が女であることに気づき、いじめっ子たちから受けた傷も心配する
『女だからか?』
『え、えぇ・・・まぁ・・・』
『・・・じゃぁ俺今日から男になるわ。』
『は・・・?』
『男になって栞さんを守るよ。それならいいでしょ?』
”馬鹿・・・”
俺はそのときの栞さんの言葉の意味がよくわからなかったけど・・・
心配してくれてたんだろうなぁ。
”気まずくは無いの?この家でJON君と、riraive君。二人と住むの”
ふと塾Tの言葉が頭に浮かぶ
(ま、俺があの二人に特別な感情あるならまだしも。ないな。ソレは。)
(・・・・ないよな?)
足を止め考えてしまう。が、すぐに頭を振って考えを飛ばす
(ないない。つか無理。何考えてんだ俺。俺は栞さん一筋。それでいいの。)
しれっと失礼なこと思いながら再び歩き出す
(でも・・・栞さんが野郎共と・・・そういう関係になったら・・・。俺、どこに行けばいいのかなぁ。)
フゥーッと息を吐くと白い気体が出る
上に上がってやがて消えるソレをじっと見る
(ま、そんときはそんときか。よし。さっさと男子共呼びにいこう)
あなたが例えばどこかへいったって。
俺はもう追いかけない。
だってソレはあなたを守ってくれる人が
もう現れたってことでしょう?
だからそのときは
さよならです。愛しい人。
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04.28.13:21
第90話
「なぁ・・・、俺らいつまでこうしてりゃいいの?」
「さぁなぁ・・・、つか何のために・・・」
「つべこべ言わず掃除してよ。ほら、めたないと手が止まってる」
「今日は男子が掃除当番だもんなぁ・・・ダル。」
「とかいって・・・ぬしら掃除しとらんじゃないか」
大浴場でriraiveとめたないとが一生懸命掃除してる。のを傍目にユウとJONと神凪は座って談笑してる
「お前らもちょっとは手伝えよー」
「いいじゃん女湯のほうは手伝ってあげたんだから」
「じゃぁこっちも手伝えよ・・・」
「はいはい。僕らは疲れたからいいのー」
「まったくじゃ」
「んなことが許されるのかな?ユウさん、JONさん、神凪。」
後ろからいきなり声がする
「!!!」
「あ、潤さん」
「な!!なんじゃおぬし!!いつから!!」
「さっき来たばっか。つか、さぼるとか根性許さん。」
「潤君に言われたくな・・・」
「だまれくそ眼鏡。」
自分だって眼鏡じゃんよーとかぼやきながら水を流し、掃除を終える
「で?そっちのは終わったの?」
「あぁ、明日はそれぞれ準備をしろとのことだ。」
「「「「「「準備?」」」」」」
=数十分前=
「できたー!」
「綾さんこっち全員終わった・・・ってなにやってんの?」
「あ、おっそいよ!」
綾がホワイトボードに赤いペンで何か書いていた
「・・・『ドキドキッ☆バレンタインのシチュエーション!!~彼のハートを落とすのは誰だ!!~』・・・?」
「フフーン♪みんながいっせいに渡したら詰まんないでしょ?だから」
「それぞれ別のシチュエーションでやるのか。」
あきれ返ったように潤がため息をつく
「そ
それでユウにはこの町外れにある旧校舎の教室、JON君には川原、めたないとにはユウと一緒の旧校舎の下駄箱、riraiveには丘の上にある木の傍、神凪には神社の前で待っててもらってそれぞれ緊張感を持ちながら相手にチョコを渡すの・・・!」
「はぁ・・・。」
「『これ・・・私の気持ちだから・・・』そして二人は!!」
「綾さん。落ち着きな。」
「はっ!ごめんごめん。とりあえず明日は指定の場所に男子共つれてってあげてね潤君!」
「だろうね。どうせそういう役だもん俺。」
背中を向けて出て行こうとする潤
「・・・潤君はチョコあげないの?」
「そういう役割でしょ。」
靴を履きながら答える
「潤君も切ないなぁ。
女の子なのに・・・」
「綾さん。」
「あ、ごめんごめん。いってらっしゃい!」
「・・・・行ってくる。」
潤が出て行く
「・・・明日が楽しみね・・・」
甘くて苦いそんな明日
「さぁなぁ・・・、つか何のために・・・」
「つべこべ言わず掃除してよ。ほら、めたないと手が止まってる」
「今日は男子が掃除当番だもんなぁ・・・ダル。」
「とかいって・・・ぬしら掃除しとらんじゃないか」
大浴場でriraiveとめたないとが一生懸命掃除してる。のを傍目にユウとJONと神凪は座って談笑してる
「お前らもちょっとは手伝えよー」
「いいじゃん女湯のほうは手伝ってあげたんだから」
「じゃぁこっちも手伝えよ・・・」
「はいはい。僕らは疲れたからいいのー」
「まったくじゃ」
「んなことが許されるのかな?ユウさん、JONさん、神凪。」
後ろからいきなり声がする
「!!!」
「あ、潤さん」
「な!!なんじゃおぬし!!いつから!!」
「さっき来たばっか。つか、さぼるとか根性許さん。」
「潤君に言われたくな・・・」
「だまれくそ眼鏡。」
自分だって眼鏡じゃんよーとかぼやきながら水を流し、掃除を終える
「で?そっちのは終わったの?」
「あぁ、明日はそれぞれ準備をしろとのことだ。」
「「「「「「準備?」」」」」」
=数十分前=
「できたー!」
「綾さんこっち全員終わった・・・ってなにやってんの?」
「あ、おっそいよ!」
綾がホワイトボードに赤いペンで何か書いていた
「・・・『ドキドキッ☆バレンタインのシチュエーション!!~彼のハートを落とすのは誰だ!!~』・・・?」
「フフーン♪みんながいっせいに渡したら詰まんないでしょ?だから」
「それぞれ別のシチュエーションでやるのか。」
あきれ返ったように潤がため息をつく
「そ

「はぁ・・・。」
「『これ・・・私の気持ちだから・・・』そして二人は!!」
「綾さん。落ち着きな。」
「はっ!ごめんごめん。とりあえず明日は指定の場所に男子共つれてってあげてね潤君!」
「だろうね。どうせそういう役だもん俺。」
背中を向けて出て行こうとする潤
「・・・潤君はチョコあげないの?」
「そういう役割でしょ。」
靴を履きながら答える
「潤君も切ないなぁ。
女の子なのに・・・」
「綾さん。」
「あ、ごめんごめん。いってらっしゃい!」
「・・・・行ってくる。」
潤が出て行く
「・・・明日が楽しみね・・・」
甘くて苦いそんな明日
04.06.16:55
一匹狼とメガネお嬢 その後
「・・・・思い出した。お前新家の党首の孫だな」
「あ、知ってるんですか?」
「まぁ、聞いたことあったし。親の事情で行った事あったから」
「おじい様にバレたらいけないって言われてたので秘密にしてたんですよ」
「じゃぁ、俺も駄目じゃねぇか」
「いえ、鬼徹さんはいいんです」
「んでだよ」
「おじい様がお前が本当に信頼できる人になら言ってもいいよって」
また屈託の無い笑顔で微笑む睦月。
「・・・」
「頬の傷。大丈夫ですか?」
「ああ、別にかすっただけだし」
「すみません、できるだけあたらないようにしたつもりだったんですが」
「んなことよりお前は?」
「大丈夫です。相手雑魚かったので!」
「・・・あぁ、そう」
鬼徹が少し微笑む
「わ、笑いましたね鬼徹さん!!」
「だからなんだよ・・・」
「すごいすごい!いや、はじめてみたので!」
「そうか?まぁよく笑うほうではないけど」
「はい。いつも仏頂面ですよね!」
「・・・まぁそうだな。」
こいつは・・・正直すぎる
「睦月。取り合えず帰るぞ」
「・・・・」
「今度は何だ」
「初めて名前呼んでくれましたね!」
「は?あぁ・・・だってお前、そのメガネ伊達だろ」
「はい!変装用にとおじい様が」
「だったらメガネって呼ぶのはおかしいだろうが」
で、消去法で”睦月”
「嬉しいですね」
「何がだ」
「名前で呼び合うって距離縮まった気しません?」
「・・・そうかよ」
「はい、そうです」
「鬼徹・・・」
「ふざけてんのかてめぇ」
「はい。」
「・・・じゃぁもう睦月とは呼ばねぇ」
「えー!!いやです!」
「・・・お嬢でどうだ?」
「・・・あなたこそふざけてるでしょ?」
「俺は至ってまじめだ」
「じゃぁ天然ですね!!」
「・・・っっ!!!」
一匹狼はある日、メガネで三つ編みの可愛らしいお嬢に会いました
そのお嬢は誰よりも強く、誰よりも可憐でした
一匹狼がお嬢になついて離れなくなったのはまだ、先のお話。
「あ、知ってるんですか?」
「まぁ、聞いたことあったし。親の事情で行った事あったから」
「おじい様にバレたらいけないって言われてたので秘密にしてたんですよ」
「じゃぁ、俺も駄目じゃねぇか」
「いえ、鬼徹さんはいいんです」
「んでだよ」
「おじい様がお前が本当に信頼できる人になら言ってもいいよって」
また屈託の無い笑顔で微笑む睦月。
「・・・」
「頬の傷。大丈夫ですか?」
「ああ、別にかすっただけだし」
「すみません、できるだけあたらないようにしたつもりだったんですが」
「んなことよりお前は?」
「大丈夫です。相手雑魚かったので!」
「・・・あぁ、そう」
鬼徹が少し微笑む
「わ、笑いましたね鬼徹さん!!」
「だからなんだよ・・・」
「すごいすごい!いや、はじめてみたので!」
「そうか?まぁよく笑うほうではないけど」
「はい。いつも仏頂面ですよね!」
「・・・まぁそうだな。」
こいつは・・・正直すぎる
「睦月。取り合えず帰るぞ」
「・・・・」
「今度は何だ」
「初めて名前呼んでくれましたね!」
「は?あぁ・・・だってお前、そのメガネ伊達だろ」
「はい!変装用にとおじい様が」
「だったらメガネって呼ぶのはおかしいだろうが」
で、消去法で”睦月”
「嬉しいですね」
「何がだ」
「名前で呼び合うって距離縮まった気しません?」
「・・・そうかよ」
「はい、そうです」
「鬼徹・・・」
「ふざけてんのかてめぇ」
「はい。」
「・・・じゃぁもう睦月とは呼ばねぇ」
「えー!!いやです!」
「・・・お嬢でどうだ?」
「・・・あなたこそふざけてるでしょ?」
「俺は至ってまじめだ」
「じゃぁ天然ですね!!」
「・・・っっ!!!」
一匹狼はある日、メガネで三つ編みの可愛らしいお嬢に会いました
そのお嬢は誰よりも強く、誰よりも可憐でした
一匹狼がお嬢になついて離れなくなったのはまだ、先のお話。
04.06.16:36
一匹狼とメガネお嬢 後編
「あ!」
「あ”!」
「鬼徹さん!」
「・・・メガネ」
黒髪の三つ編みがゆれながら近づいてくる
「・・・なんか用かよ」
「何にも!」
屈託の無い笑顔で毒を吐く・・・こいつは新睦月というらしい。名前はこの前知った。
こいつが財布を落としたのを拾ってやったのは覚えてるが感謝されてるとは思わなかった。ビビッてたからな。明らかに。
ある日3年の不良に呼び出されたから3年校舎に行ったら途中こいつがかつあげされていた。助けてやったがこいつは動じてなかった。あくまで冷静に、3年の不良に毒を吐いてた
すごい女だ。とりあえず
「じゃ、特に用はないので」
「じゃぁ最初から呼ぶな・・・」
手を振り向こうに消えていく睦月に衝動で手を振りそうになるが止めといた。
「おい、お前如月鬼徹か?」
突然後ろからお呼びが掛かる。この学年の声じゃないから、どうせまた3年だろう。振り返るとこの前鬼徹がふっとばしたかつあげ野朗がいた
「よう、覚えてるか?」
「・・・・・・・・・誰だお前。」
「おい、忘れたわけじゃねぇよな?」
「いや、まじで。あ、待て。思い出せそうだ・・・・・・・・」
「・・・」
「・・・・・・・・・誰だお前。」
「思い出せてねえじゃねえか!!!」
「いや、マジで誰?」
「お前がこの前1年の女かばって吹っ飛ばした野朗だよ!!」
「あぁ」
「簡単に思い出すな!!」
何がしたいんだこいつ・・・
「まぁいい。ちょっと来い」
「いや、これから授業だから」
「いいから来いっつってんだろうが!!」
ダンッ!!
(・・・また壁壊した・・・)
「あのねセンパイ。これ以上学校壊すの止めろよ、つうか授業さぼったらいけないだろ。お前の脳みそうじ虫以下だな」
「んだとごら!!!」
「はいはい。・・・んー・・・センパイが望んでることして、俺が勝ったら全責任かぶってくれる?」
「はっ!!いい度胸だ。俺には仲間がいるんだぜ?」
「いや、あんた程度の仲間だったら数多くても大丈夫だから」
「・・・・・・まぁいい。来いよ」
「あ、あの子じゃねえか?」
「メガネで三つ編み・・・あいつだな先輩が言ってたの」
「よし連れて行くぜ」
「・・・まだかあいつら・・・」
「ねぇセンパイ。仲間そろってんじゃん。はじめねぇの?」
「うっさい!もうすぐ来るんだよ!」
ズル・・・ズル・・・
「ん?引きずってる音?」
「はぁー、やっとついた。やっぱ男3人引きずるのはめんどくさいわ・・・。あ!鬼徹さん!お怪我ありませんかー?」
「な、メガネ!?」
「な、なんであいつら!!あの女何を」
「あ、そうそう先輩。この3人が私を誘拐しようとしたんで連れてきたんですけど。私を人質にして鬼徹さん倒すって話本当ですか?」
「なっ!」
「まじか・・・まぁ考えそうだよな・・・」
「クソ・・・お前ら!その女人質にしろ!!!怪我させてもいい!!!たく、あいつらどこでしくったんだ・・・?とりあえずその女捕まえろ!!!」
『オオッスッ!!!』
「・・・話し合いは無駄ですか・・・」
髪を解き、メガネをはずす
「後悔・・・すんなよ?」
「な、あいつ!危な・・・!」
「動くな!」
ナイフを突きつけられる。これじゃどっちを人質にするかわからねぇじゃねぇか
「あの女が捕まってから、お前をぼこぼこにしてやる」
「っ!」
「先輩方。ちょっと痛いぜ?」
睦月が向かってくる男共をみぞおちで片付けていく
「な、何だこの女!」
「うがっ!!」
「ぐはぁ!!」
見る見るうちに男共は倒れていく
「ど、どうしたんだ・・・?!」
「あいつ・・・」
「終了♪」
睦月が倒れた男共をジャンプして鬼徹に近づいていく
「ち、近づくな!近づいたらこいつを刺すぞ!!!」
「先輩・・・ソレ。鬼徹さんに向けた限り覚悟しろよ?」
「なっ!」
「あ、あと鬼徹さん。ちょっと怪我するかも」
「・・・・あぁ・・・」
次の瞬間睦月が先輩にとびかかった。鬼徹に突きつけられたナイフが鬼徹の頬をかする
「らああぁっ!!!」
ドゴォンッ!!!
睦月の顔面とび蹴りがきれいに決まり先輩はプレハブの壁にぶち当たり、またもや気絶した
「あ”!」
「鬼徹さん!」
「・・・メガネ」
黒髪の三つ編みがゆれながら近づいてくる
「・・・なんか用かよ」
「何にも!」
屈託の無い笑顔で毒を吐く・・・こいつは新睦月というらしい。名前はこの前知った。
こいつが財布を落としたのを拾ってやったのは覚えてるが感謝されてるとは思わなかった。ビビッてたからな。明らかに。
ある日3年の不良に呼び出されたから3年校舎に行ったら途中こいつがかつあげされていた。助けてやったがこいつは動じてなかった。あくまで冷静に、3年の不良に毒を吐いてた
すごい女だ。とりあえず
「じゃ、特に用はないので」
「じゃぁ最初から呼ぶな・・・」
手を振り向こうに消えていく睦月に衝動で手を振りそうになるが止めといた。
「おい、お前如月鬼徹か?」
突然後ろからお呼びが掛かる。この学年の声じゃないから、どうせまた3年だろう。振り返るとこの前鬼徹がふっとばしたかつあげ野朗がいた
「よう、覚えてるか?」
「・・・・・・・・・誰だお前。」
「おい、忘れたわけじゃねぇよな?」
「いや、まじで。あ、待て。思い出せそうだ・・・・・・・・」
「・・・」
「・・・・・・・・・誰だお前。」
「思い出せてねえじゃねえか!!!」
「いや、マジで誰?」
「お前がこの前1年の女かばって吹っ飛ばした野朗だよ!!」
「あぁ」
「簡単に思い出すな!!」
何がしたいんだこいつ・・・
「まぁいい。ちょっと来い」
「いや、これから授業だから」
「いいから来いっつってんだろうが!!」
ダンッ!!
(・・・また壁壊した・・・)
「あのねセンパイ。これ以上学校壊すの止めろよ、つうか授業さぼったらいけないだろ。お前の脳みそうじ虫以下だな」
「んだとごら!!!」
「はいはい。・・・んー・・・センパイが望んでることして、俺が勝ったら全責任かぶってくれる?」
「はっ!!いい度胸だ。俺には仲間がいるんだぜ?」
「いや、あんた程度の仲間だったら数多くても大丈夫だから」
「・・・・・・まぁいい。来いよ」
「あ、あの子じゃねえか?」
「メガネで三つ編み・・・あいつだな先輩が言ってたの」
「よし連れて行くぜ」
「・・・まだかあいつら・・・」
「ねぇセンパイ。仲間そろってんじゃん。はじめねぇの?」
「うっさい!もうすぐ来るんだよ!」
ズル・・・ズル・・・
「ん?引きずってる音?」
「はぁー、やっとついた。やっぱ男3人引きずるのはめんどくさいわ・・・。あ!鬼徹さん!お怪我ありませんかー?」
「な、メガネ!?」
「な、なんであいつら!!あの女何を」
「あ、そうそう先輩。この3人が私を誘拐しようとしたんで連れてきたんですけど。私を人質にして鬼徹さん倒すって話本当ですか?」
「なっ!」
「まじか・・・まぁ考えそうだよな・・・」
「クソ・・・お前ら!その女人質にしろ!!!怪我させてもいい!!!たく、あいつらどこでしくったんだ・・・?とりあえずその女捕まえろ!!!」
『オオッスッ!!!』
「・・・話し合いは無駄ですか・・・」
髪を解き、メガネをはずす
「後悔・・・すんなよ?」
「な、あいつ!危な・・・!」
「動くな!」
ナイフを突きつけられる。これじゃどっちを人質にするかわからねぇじゃねぇか
「あの女が捕まってから、お前をぼこぼこにしてやる」
「っ!」
「先輩方。ちょっと痛いぜ?」
睦月が向かってくる男共をみぞおちで片付けていく
「な、何だこの女!」
「うがっ!!」
「ぐはぁ!!」
見る見るうちに男共は倒れていく
「ど、どうしたんだ・・・?!」
「あいつ・・・」
「終了♪」
睦月が倒れた男共をジャンプして鬼徹に近づいていく
「ち、近づくな!近づいたらこいつを刺すぞ!!!」
「先輩・・・ソレ。鬼徹さんに向けた限り覚悟しろよ?」
「なっ!」
「あ、あと鬼徹さん。ちょっと怪我するかも」
「・・・・あぁ・・・」
次の瞬間睦月が先輩にとびかかった。鬼徹に突きつけられたナイフが鬼徹の頬をかする
「らああぁっ!!!」
ドゴォンッ!!!
睦月の顔面とび蹴りがきれいに決まり先輩はプレハブの壁にぶち当たり、またもや気絶した
04.06.15:57
一匹狼とメガネお嬢 前編
「おい」
「は、はい」
明らかにけんか腰の少年が財布を差し出す
「落ちたぞ」
「・・・ありがとうございます」
一匹狼とメガネお嬢
(優しい人だったなぁ・・・ちょっと怖かったけど。)
新睦月(アラタ ムツキ)。今年度入学したお嬢様お坊ちゃま学園で早くも劣等感を感じてるお嬢様。流行おくれのメガネを愛用。
「おい、新。」
「?あ、はい先生」
「これ、資料室まで運んでくれんか?」
目の前の先生が抱えているダンボールには世界地図や何やらが入っている。明らかに女子生徒に持たせるものじゃない
・・・まぁ、この先生も困ってるんだろう・・・
「分かりました。資料室ですね」
「おお。コレ、鍵だ。じゃ、よろしく頼むな」
なんてベタベタなシチュエーションなんだろう・・・。やっぱメガネっ娘は損なのか・・・←
(にしても・・・資料室って3年の校舎通らなきゃじゃん・・・明らかにやばい・・・)
今年度の3年生はお嬢様お坊ちゃま学園であるにもかかわらず、不良やらヤンキーが多い。その渦中に気の弱そうなメガネっ娘は非常にやばい
(あの、教師・・・親の特権で首にできたりしないだろうか・・・)
無理だろ。
「重そうだね?」
・・・なんかいる。後ろになんかいる。しかも気配が心配してない。明らかにいい鴨として見られてる・・!!!
「君何年?」
「1年です・・・」
「へぇ、あ、ところで君お金持ってる?」
「・・・何故ですか?」
「何故って、この学園の3年がどういうことするかぐらい、分かるよね?1年だから」
「私は先輩にお金を上げるほど余裕を持っていませんので」
「口答え?」
「丁寧にお断りしてるんです」
ダンッ!!
先輩の蹴りが壁を撃破する。そしてこちらににっこり笑いかける
「お金w」
せっかくなので笑いかけてあげよう
「ありませんw」
「ふざけてんのか?」
「不良の先輩相手にふざけれるほど度胸ありません。どいてください、資料室に行くので」
「てめぇっ」
「あ」
先輩が胸ぐらをつかむと同時に後ろに人影が
ドゴッ
ズサーッ
結果。先輩顔の側面から蹴りを入れられぶっ飛ぶ
「・・・てめえはもうちょっといい解決法を知らねぇのか」
「あ、あなた・・・あのときのけんか腰の好青年じゃないですか!いや、その節はどうも!」
「・・・お前喧嘩売ってんのか?」
「まさか。感謝してます。あれ私の全財産だったので」
けんか腰の好青年は不機嫌そうにああ、そうと答える
「お名前だけでもいいですか?」
「・・・・知ってどうする?」
「さぁ?なぜか知っておきたいんです。」
「・・・・如月鬼徹・・・」
「きさらぎきてつ・・・・きが多い気がしますね」
「お前やっぱり喧嘩売ってるだろ!!」
「私の名前は新睦月です。よろしくお願いします。あ、廊下で見かけたら大声で声かけますね」
「大声じゃなくていい・・・」
「じゃぁ、声かけてもいいってことですね」
「・・・・・勝手にしろ」
ちなみに先輩・・・・・気絶中
「は、はい」
明らかにけんか腰の少年が財布を差し出す
「落ちたぞ」
「・・・ありがとうございます」
一匹狼とメガネお嬢
(優しい人だったなぁ・・・ちょっと怖かったけど。)
新睦月(アラタ ムツキ)。今年度入学したお嬢様お坊ちゃま学園で早くも劣等感を感じてるお嬢様。流行おくれのメガネを愛用。
「おい、新。」
「?あ、はい先生」
「これ、資料室まで運んでくれんか?」
目の前の先生が抱えているダンボールには世界地図や何やらが入っている。明らかに女子生徒に持たせるものじゃない
・・・まぁ、この先生も困ってるんだろう・・・
「分かりました。資料室ですね」
「おお。コレ、鍵だ。じゃ、よろしく頼むな」
なんてベタベタなシチュエーションなんだろう・・・。やっぱメガネっ娘は損なのか・・・←
(にしても・・・資料室って3年の校舎通らなきゃじゃん・・・明らかにやばい・・・)
今年度の3年生はお嬢様お坊ちゃま学園であるにもかかわらず、不良やらヤンキーが多い。その渦中に気の弱そうなメガネっ娘は非常にやばい
(あの、教師・・・親の特権で首にできたりしないだろうか・・・)
無理だろ。
「重そうだね?」
・・・なんかいる。後ろになんかいる。しかも気配が心配してない。明らかにいい鴨として見られてる・・!!!
「君何年?」
「1年です・・・」
「へぇ、あ、ところで君お金持ってる?」
「・・・何故ですか?」
「何故って、この学園の3年がどういうことするかぐらい、分かるよね?1年だから」
「私は先輩にお金を上げるほど余裕を持っていませんので」
「口答え?」
「丁寧にお断りしてるんです」
ダンッ!!
先輩の蹴りが壁を撃破する。そしてこちらににっこり笑いかける
「お金w」
せっかくなので笑いかけてあげよう
「ありませんw」
「ふざけてんのか?」
「不良の先輩相手にふざけれるほど度胸ありません。どいてください、資料室に行くので」
「てめぇっ」
「あ」
先輩が胸ぐらをつかむと同時に後ろに人影が
ドゴッ
ズサーッ
結果。先輩顔の側面から蹴りを入れられぶっ飛ぶ
「・・・てめえはもうちょっといい解決法を知らねぇのか」
「あ、あなた・・・あのときのけんか腰の好青年じゃないですか!いや、その節はどうも!」
「・・・お前喧嘩売ってんのか?」
「まさか。感謝してます。あれ私の全財産だったので」
けんか腰の好青年は不機嫌そうにああ、そうと答える
「お名前だけでもいいですか?」
「・・・・知ってどうする?」
「さぁ?なぜか知っておきたいんです。」
「・・・・如月鬼徹・・・」
「きさらぎきてつ・・・・きが多い気がしますね」
「お前やっぱり喧嘩売ってるだろ!!」
「私の名前は新睦月です。よろしくお願いします。あ、廊下で見かけたら大声で声かけますね」
「大声じゃなくていい・・・」
「じゃぁ、声かけてもいいってことですね」
「・・・・・勝手にしろ」
ちなみに先輩・・・・・気絶中