11.22.23:24
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09.08.16:24
第116話
「え・・・?」
「・・・モイラ?」
「な、七海?何で記憶が・・・」
*萌黄色サウンヅ*
「モイラ?どうしたの?」
天界上層部へ続く道でりおが立ち止まり頭を抱える
「セイレーン・・・七海の、記憶がなくなっていない」
「・・・それは」
「しかも、ユウの記憶を取り戻そうとしている。今のところユウの記憶の修復率39%」
「そんな・・・ITSUMIN様のご苦労が・・・」
向日葵も苦い顔をする
「魂の記憶は、時として消えないことがある。」
「「アテナ」」
「あの子たちが思い出しても、riraive様が思い出さないかぎり向こう側からこちらへ来ることは不可能。心配しているようなことにはならないわ。」
「そう、ね・・・」
「お前ら、どうした?上層部へ行かぬのか?」
「riraive様」
「召集時間は当に過ぎている。もう行かなくてもよいとは思うがな。何を話している?」
「あ・・・」
「いいえ、地上での思い出話ですわ。riraive様は、その後、地上での記憶は思い出せましたか?」
「いや・・・無理のようだ。まあ思い出せぬということは、それほど大切な記憶もなかったのだろう」
「・・・そう、ですわね」
塾Tがにこり、と切なげに笑う
「riraive様」
「ん?あぁ、デメテルか。どうした?」
「新しいお紅茶が入りましたの。地上のものですから、珍しいお味のはずですわ。今からお淹れしますから、よければ」
「紅茶か、うん。もらおう」
「あ、モイラ。今日中に地獄側の状態変化の資料をヘラに提出」
「え?あぁ!それではriraive様」
「あぁ」
りおと向日葵が急ぎ足で資料室へ向かう
「・・・」
塾Tもそれへ続こうとする
「アテナ」
「・・・何かしら、デメテル。あまり時を止めないほうがいいんじゃない?」
モノクロの世界でアテナとデメテルだけが色をもち、時間を持っている
「実りの女神たるもの、このくらいで様態を悪化させたりしないわ」
「・・・アマゾン達さえ気づかない、あなたの演技力はすばらしいと思うわ。失いかけてるあなたの生命自給時間と能力。せっかくセクメトがオーディン様と平行して治療してくれているのに」
「大丈夫よ。アテナ、私を心配してくれるのは嬉しいわ」
「・・・」
「私は、あなたが心配」
「・・・っ」
「ねぇ、riraive様が思い出さないことが本当の幸せなのかしら」
「天界の・・・主神能力の持続のためには仕方ないのよ。あの世界で、riraive様が死んでしまったら天界は滅び、地上も滅びる・・・。」
「そして、私達は天界から地上の壊滅を見る・・・」
「2年後、地上は一時的に壊滅・・・」
「でもっ!riraive様さえ生き延びれば、主神能力は滅びることなく、地上はまた復旧する・・・っ!私たちが今すべきことはriraive様を守ることっ!」
「・・・辛かったでしょう・・・ずっと、死ぬと決まった子達と一緒に生きることは。一緒に笑っている・・・riraive様とITSUMIN様を見ることは」
「・・・っ」
「ITSUMIN様を騙し続けてたことは」
「・・・だって、それはっ」
「イリスに、いった言葉をずっと後悔していたんでしょう?」
『イリス。あなた、女神としてちゃんと考えて行動しなさい。確かにオーディン様のことを考えての行動でしょうけど、この行動は、女神として恥ずべきものよ』
「なんで、それを・・・?」
「イリスが、落ち込んでたから聞きましたー」
「・・・」
「天界を、地上を考えての行動・・・それは、あなたの心をグシャグシャに踏み潰してたんでしょうね」
「・・・でも、すべて終わったわ。運命は・・・」
「変えられるわよ」
声色を変えて真剣な顔つきで言われる
「・・・モイラの受け売りね」
「げっばれましたの?!」
「ふふ、もう時間を作動させてもいいわよ、いい加減あなたの体に支障がでるわ」
「んー、そうね。それじゃriraive様とのティータイムを楽しんできますわ」
ふ、とすべてが色を取り戻す
「どうしたデメテル、行かぬのか?」
「今行きますわ」
「それでは」
「あ、あぁまたな、アテナ」
『塾T!』
「・・・・はい」
カツン・・・カツン・・・足音が無機質に響く
『まあ思い出せぬということは、それほど大切な記憶もなかったのだろう』
いいえ、あなたが手にした記憶は
確かに何にも変えられないほど大切な記憶でしたわ
riraive様・・・
riraive君・・・
ねぇ、君はどうしたかった?
そして・・・
すすり泣く音がまた、無機質に響く
「ごめん、ITSUMINちゃん・・っ」
騙して、ごめんね・・・っ!!
『見つけ出します。だから、私を地上に行かせてください!』
『ITSUMIN様、それでは・・・あなたの記憶を抹消させてしまうことになります・・・』
『いいんですっ!だって、お兄様に会えば、父上も助かるんでしょう?』
『・・・確実とまでは、いえませんが』
『私、一人地上に残るだけですもの、人間として』
『・・・』
『大丈夫ですっ!地上の方達と生きていきます!』
『・・・お元気で、いらしてくださいね』
華やかに笑う、あなたを
『あ、でも・・・たまーに遊びに来てくれませんか?』
『え・・・?』
『私がおぼえてなくても、きっと良いお友達になれると思うんです』
『・・・喜んで』
二度と、会えない
それは、本当に会えない永遠の別れ・・・
”死”
言えなくて、言わなくてすみませんでした
さようなら、二度と会えない お友達 ・・・
カツン・・・カツン・・・
また、無機質に響いていく
「・・・モイラ?」
「な、七海?何で記憶が・・・」
*萌黄色サウンヅ*
「モイラ?どうしたの?」
天界上層部へ続く道でりおが立ち止まり頭を抱える
「セイレーン・・・七海の、記憶がなくなっていない」
「・・・それは」
「しかも、ユウの記憶を取り戻そうとしている。今のところユウの記憶の修復率39%」
「そんな・・・ITSUMIN様のご苦労が・・・」
向日葵も苦い顔をする
「魂の記憶は、時として消えないことがある。」
「「アテナ」」
「あの子たちが思い出しても、riraive様が思い出さないかぎり向こう側からこちらへ来ることは不可能。心配しているようなことにはならないわ。」
「そう、ね・・・」
「お前ら、どうした?上層部へ行かぬのか?」
「riraive様」
「召集時間は当に過ぎている。もう行かなくてもよいとは思うがな。何を話している?」
「あ・・・」
「いいえ、地上での思い出話ですわ。riraive様は、その後、地上での記憶は思い出せましたか?」
「いや・・・無理のようだ。まあ思い出せぬということは、それほど大切な記憶もなかったのだろう」
「・・・そう、ですわね」
塾Tがにこり、と切なげに笑う
「riraive様」
「ん?あぁ、デメテルか。どうした?」
「新しいお紅茶が入りましたの。地上のものですから、珍しいお味のはずですわ。今からお淹れしますから、よければ」
「紅茶か、うん。もらおう」
「あ、モイラ。今日中に地獄側の状態変化の資料をヘラに提出」
「え?あぁ!それではriraive様」
「あぁ」
りおと向日葵が急ぎ足で資料室へ向かう
「・・・」
塾Tもそれへ続こうとする
「アテナ」
「・・・何かしら、デメテル。あまり時を止めないほうがいいんじゃない?」
モノクロの世界でアテナとデメテルだけが色をもち、時間を持っている
「実りの女神たるもの、このくらいで様態を悪化させたりしないわ」
「・・・アマゾン達さえ気づかない、あなたの演技力はすばらしいと思うわ。失いかけてるあなたの生命自給時間と能力。せっかくセクメトがオーディン様と平行して治療してくれているのに」
「大丈夫よ。アテナ、私を心配してくれるのは嬉しいわ」
「・・・」
「私は、あなたが心配」
「・・・っ」
「ねぇ、riraive様が思い出さないことが本当の幸せなのかしら」
「天界の・・・主神能力の持続のためには仕方ないのよ。あの世界で、riraive様が死んでしまったら天界は滅び、地上も滅びる・・・。」
「そして、私達は天界から地上の壊滅を見る・・・」
「2年後、地上は一時的に壊滅・・・」
「でもっ!riraive様さえ生き延びれば、主神能力は滅びることなく、地上はまた復旧する・・・っ!私たちが今すべきことはriraive様を守ることっ!」
「・・・辛かったでしょう・・・ずっと、死ぬと決まった子達と一緒に生きることは。一緒に笑っている・・・riraive様とITSUMIN様を見ることは」
「・・・っ」
「ITSUMIN様を騙し続けてたことは」
「・・・だって、それはっ」
「イリスに、いった言葉をずっと後悔していたんでしょう?」
『イリス。あなた、女神としてちゃんと考えて行動しなさい。確かにオーディン様のことを考えての行動でしょうけど、この行動は、女神として恥ずべきものよ』
「なんで、それを・・・?」
「イリスが、落ち込んでたから聞きましたー」
「・・・」
「天界を、地上を考えての行動・・・それは、あなたの心をグシャグシャに踏み潰してたんでしょうね」
「・・・でも、すべて終わったわ。運命は・・・」
「変えられるわよ」
声色を変えて真剣な顔つきで言われる
「・・・モイラの受け売りね」
「げっばれましたの?!」
「ふふ、もう時間を作動させてもいいわよ、いい加減あなたの体に支障がでるわ」
「んー、そうね。それじゃriraive様とのティータイムを楽しんできますわ」
ふ、とすべてが色を取り戻す
「どうしたデメテル、行かぬのか?」
「今行きますわ」
「それでは」
「あ、あぁまたな、アテナ」
『塾T!』
「・・・・はい」
カツン・・・カツン・・・足音が無機質に響く
『まあ思い出せぬということは、それほど大切な記憶もなかったのだろう』
いいえ、あなたが手にした記憶は
確かに何にも変えられないほど大切な記憶でしたわ
riraive様・・・
riraive君・・・
ねぇ、君はどうしたかった?
そして・・・
すすり泣く音がまた、無機質に響く
「ごめん、ITSUMINちゃん・・っ」
騙して、ごめんね・・・っ!!
『見つけ出します。だから、私を地上に行かせてください!』
『ITSUMIN様、それでは・・・あなたの記憶を抹消させてしまうことになります・・・』
『いいんですっ!だって、お兄様に会えば、父上も助かるんでしょう?』
『・・・確実とまでは、いえませんが』
『私、一人地上に残るだけですもの、人間として』
『・・・』
『大丈夫ですっ!地上の方達と生きていきます!』
『・・・お元気で、いらしてくださいね』
華やかに笑う、あなたを
『あ、でも・・・たまーに遊びに来てくれませんか?』
『え・・・?』
『私がおぼえてなくても、きっと良いお友達になれると思うんです』
『・・・喜んで』
二度と、会えない
それは、本当に会えない永遠の別れ・・・
”死”
言えなくて、言わなくてすみませんでした
さようなら、二度と会えない お友達 ・・・
カツン・・・カツン・・・
また、無機質に響いていく
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08.13.15:40
第115話
「・・・っ!」
最近、頭痛が激しい
*青色ヘッデイク*
「ユ、ユウ?大丈夫?」
「え、うん。大丈夫だよ」
ニッコリ笑って答える
あの日から・・・
何か、起こったあの日からずっと頭がいたい
「ユウさん?頭痛薬だそうか?」
「ううん、別に大丈夫だよ」
またニッコリ笑う
(何なんだろう・・・これ)
「ユウ、ほんとに帰らなくて大丈夫?」
綾が心配そうに覗き込む
「え、うん。ほんと、大丈夫。心配しないで」
「う、うん・・・」
カタン、とテーブルにユウの手が当たる
「あ」
ポスっ
テーブルに置いていた黒いウサギの人形が落ちてきてユウの腕の中に落ちてくる
「!!」
《ユウ・・・ね》
(何・・・)
《思い出して、私たちを》
(誰・・・)
《私の名前は、七海》
(なな・・み・・?)
「ユウ?本当に大丈夫?」
「!あ、あぁうん」
《ユウ・・・》
「!」
頭痛が一層激しくなる
《貴方に期待してるわ・・・第2世界の王・・・》
「!!」
『で、何で塾Tがここに?』
『僕は、向日葵』
『私の本体の名前はりおですわ』
「!!」
『こいつはりぃ・・・』
『riraive!!』
『めたないとと同じにおいがするね』
『にお・・・?』
「!!!」
「ユウ?」
(何・・・?今の・・・)
「ユウ、帰ろう?辛いんでしょ?」
「え?ごめん・・・なんでもないから」
(今のは・・・誰なんだ・・・?)
「本当に大丈夫なのか?」
「え、あ、うん・・・」
「水・・・飲む・・・?」
栞と潤が心配してくる
「や、心配してくれてありがと」
いつもの何考えてるか分からない笑顔で答えるユウ
「本当、大丈夫だから。ゴメンね?」
「いや、いいんだが。」
「何なに?ユウ弱ってんの?」
「JONさん何故喜ぶ。」
分からない
知らないこと
でもきっと記憶の奥
貴方との記憶は消えてない
取り返してみせるよ、待ってて
最近、頭痛が激しい
*青色ヘッデイク*
「ユ、ユウ?大丈夫?」
「え、うん。大丈夫だよ」
ニッコリ笑って答える
あの日から・・・
何か、起こったあの日からずっと頭がいたい
「ユウさん?頭痛薬だそうか?」
「ううん、別に大丈夫だよ」
またニッコリ笑う
(何なんだろう・・・これ)
「ユウ、ほんとに帰らなくて大丈夫?」
綾が心配そうに覗き込む
「え、うん。ほんと、大丈夫。心配しないで」
「う、うん・・・」
カタン、とテーブルにユウの手が当たる
「あ」
ポスっ
テーブルに置いていた黒いウサギの人形が落ちてきてユウの腕の中に落ちてくる
「!!」
《ユウ・・・ね》
(何・・・)
《思い出して、私たちを》
(誰・・・)
《私の名前は、七海》
(なな・・み・・?)
「ユウ?本当に大丈夫?」
「!あ、あぁうん」
《ユウ・・・》
「!」
頭痛が一層激しくなる
《貴方に期待してるわ・・・第2世界の王・・・》
「!!」
『で、何で塾Tがここに?』
『僕は、向日葵』
『私の本体の名前はりおですわ』
「!!」
『こいつはりぃ・・・』
『riraive!!』
『めたないとと同じにおいがするね』
『にお・・・?』
「!!!」
「ユウ?」
(何・・・?今の・・・)
「ユウ、帰ろう?辛いんでしょ?」
「え?ごめん・・・なんでもないから」
(今のは・・・誰なんだ・・・?)
「本当に大丈夫なのか?」
「え、あ、うん・・・」
「水・・・飲む・・・?」
栞と潤が心配してくる
「や、心配してくれてありがと」
いつもの何考えてるか分からない笑顔で答えるユウ
「本当、大丈夫だから。ゴメンね?」
「いや、いいんだが。」
「何なに?ユウ弱ってんの?」
「JONさん何故喜ぶ。」
分からない
知らないこと
でもきっと記憶の奥
貴方との記憶は消えてない
取り返してみせるよ、待ってて
08.07.14:11
第114話
「ゼウス様。riraive様を発見。記憶を・・・修繕いたしたとのことです」
「・・・帰ってくるんだな。」
「ええ・・・何年振りでしょうか・・・」
「これであいつが復活してくれるといいんだけど」
*虹色レイニー*
「こんなに早く決断してくれるとは思わなかったナリね」
「ちょっといじめすぎたかしら~・・・?」
「しかし、地獄側もそろそろ奴が復活するときだ。手段は選んでられぬだろう」
「あなた達!!」
「「「ひっ!!」」」
後ろからポニーテールの女の人が声をかける
「ばれてないとでもお思いかしらぁ?!!」
「え、何が!?」
「アルテミス!アフロディーテ!アマゾン!!3人とも罰として一週間トイレ清掃!!」
「「「えー!!?」」」
「デメテルのけちんぼ~!」
「ちょっとぐらいいいナリよ!!」
「・・・仕事がないからって。」
「・・・聞こえてますわよアマゾン。罰として1ヶ月風呂掃除追加!」
「「「げー!!!」」」
ツカツカと奥に入っていった
「・・・緊張感のない方々ですね・・・」
「まったくね。」
「12女神!緊急召集を行う!地上にいるモイラ、セイレーン、アテナを!尚、アストレイアは現在、記憶に障害があるため。ペルセポネは行方知れずのため欠席とする!」
「「「「「「「はっ!」」」」」」」
「・・・」
「お兄様。」
「・・・ITSUMINか。久しいな。・・・ここは?」
少し、笑ってから疑問をぶつける
「地上でございます。じきに迎えのものが来るかと」
「お久しぶりです、riraive様」
「アテナか。何故お前は地上にいる」
「ゼウス様からの命で。モイラとセイレーンもいます」
「左様か。しかし何故俺はここにいるのだ?」
「・・・それは」
「riraive様も、ゼウス様の命により私たちのアシストをしていただいたのです。ただ少し、強力な相手がいまして、それで少し記憶がとんでおられるようです」
「・・・そうか。」
頭上から音が聞こえる
イリスが地面に着地した
「riraive様、お迎えに上がりました。それから、アテナ、12女神が緊急召集を」
「・・・分かったわ。ITSUMIN様、ちょっと・・・」
「・・・本当によろしいので?」
「はい。お願いします。じきに、私の記憶も消されるでしょう。」
「・・・貴女の体には・・・負担が大きすぎたのでしょうね」
「はい・・・っ、だから最後に・・・」
「貴女の能力だけは、貴女のからだの中に保存しておきます。しかし、人間になった貴女には・・・」
「・・・私は、お兄様を、守るべき対象としていました。でも、今度からはここの人たちを守りたいのです。だから・・・」
「分かりました。それでは・・・」
光がITSUMINの胸から体へと入っていく
「・・・!!」
「・・・終了いたしました」
「ありが・・・と・・・っ!」
記憶がなくなろうとしている。
激しい頭痛がITSUMINを襲う
「アテナ・・・もう大丈夫かしら」
「ええ。モイラとセイレーンは?」
「準備できているわ・・・あ」
「行きましょう」
言葉をさえぎり、塾Tがriraiveに近づいていく
「それでは参りましょうか。お父様のもとへ」
「ああ。イリス、父上の様態は?」
「あ、はい。今のところ、順調に回復しているようです」
「そうかよかった」
安心したように笑う
(・・・バイバイ、riraive君)
riraiveのあとについていくように女神4人が天に向かい飛んでいく
「・・・アテナ・・・」
「あら、七海は?」
「置いてきたわ、私たちの役目は終わりましたから」
「ねぇ、何でITSUMIN様は記憶を・・・」
「・・・それが、彼女が飲んだ条件だからよ」
「え・・・」
イリスが話し出す
「あの方は、riraive様に会いたい一心で、ゼウス様に頼んだそうよ・・・」
『ゼウス様!私をお兄様にあわせてください!!』
『ITSUMIN・・・俺たちも分からないんだよ、riraiveがどこにいるか』
『だったら私!探してきます!』
『それは・・・危険すぎる!君だってあいつの娘なんだぞ!?riraiveのように・・・』
『私は!お兄様に会えればいい!!どんな条件でも飲みます!!』
『・・・ひとつだけ、方法がある』
「それが、『記憶を修復する』作業。しかし、ITSUMIN様の体では、まだ才能が開花していないため、同時に自分の記憶を失うというリスクを払って・・・」
「それ。ITSUMIN様じゃなきゃダメだったの?」
「元は、確かアストレイアの能力が必要なはずだったんだけど・・・」
「藤波ちゃん・・・」
塾Tがつぶやく
「何年経っても見つからないため、ゼウス様も途方にくれていたところ、ITSUMIN様が」
「・・・ITSUMIN様なら12女神全員の能力を使えるものね・・・少しだけど」
「そして、ゼロになった。記憶がなくなった彼女は・・・人間同然」
「何を話しておる?」
riraiveが振り返り問う
「いいえ、地上の話をイリスが聞きたいと申しましたから。・・・もうそろそろですわね」
「う・・・」
「いったぁー・・・なんでこんなに頭いたいのー?二日酔いじゃないよねコレ」
「・・・、何か変」
「え?何?ユウ」
「何かが・・・起こった・・・」
「え?でも別に変わったことなんて・・・全員無事みたいよ?」
潤宅へ向かう途中、頭痛に襲われた二人
「ほおら、みんな揃ってるじゃん。ITSUMINに、潤君、栞にNY。藤波ちゃんに、神凪、神風、めたないと、JONくん、それからあたしとユウ!全部で11人!ね?」
「・・・・うん」
「お、綾さん。遅かったね、いつも無駄に一番に俺の家来るのに。」
「無駄にってなんだよ」
みぞおちを食らわせる綾
「あれ?」
「んー?どしたITSUMIN・・・」
「梅さん、こんなぬいぐるみ持ってましたっけ?」
「キャー!何コレかわいー趣味ね!」
黒いウサギを持ち上げ抱っこする綾
「ばっ!ちが!俺のじゃないよ!」
「潤のじゃないとすると・・・誰のよ。」
「JONさん?」
「え?違うよ?!」
二度と戻らない記憶
最初からなかったように
最後まで思い出せない
永遠の別れ
「・・・」
「ユウ?どうかしたか?」
「・・・別に」
雨は上がっていた
「・・・帰ってくるんだな。」
「ええ・・・何年振りでしょうか・・・」
「これであいつが復活してくれるといいんだけど」
*虹色レイニー*
「こんなに早く決断してくれるとは思わなかったナリね」
「ちょっといじめすぎたかしら~・・・?」
「しかし、地獄側もそろそろ奴が復活するときだ。手段は選んでられぬだろう」
「あなた達!!」
「「「ひっ!!」」」
後ろからポニーテールの女の人が声をかける
「ばれてないとでもお思いかしらぁ?!!」
「え、何が!?」
「アルテミス!アフロディーテ!アマゾン!!3人とも罰として一週間トイレ清掃!!」
「「「えー!!?」」」
「デメテルのけちんぼ~!」
「ちょっとぐらいいいナリよ!!」
「・・・仕事がないからって。」
「・・・聞こえてますわよアマゾン。罰として1ヶ月風呂掃除追加!」
「「「げー!!!」」」
ツカツカと奥に入っていった
「・・・緊張感のない方々ですね・・・」
「まったくね。」
「12女神!緊急召集を行う!地上にいるモイラ、セイレーン、アテナを!尚、アストレイアは現在、記憶に障害があるため。ペルセポネは行方知れずのため欠席とする!」
「「「「「「「はっ!」」」」」」」
「・・・」
「お兄様。」
「・・・ITSUMINか。久しいな。・・・ここは?」
少し、笑ってから疑問をぶつける
「地上でございます。じきに迎えのものが来るかと」
「お久しぶりです、riraive様」
「アテナか。何故お前は地上にいる」
「ゼウス様からの命で。モイラとセイレーンもいます」
「左様か。しかし何故俺はここにいるのだ?」
「・・・それは」
「riraive様も、ゼウス様の命により私たちのアシストをしていただいたのです。ただ少し、強力な相手がいまして、それで少し記憶がとんでおられるようです」
「・・・そうか。」
頭上から音が聞こえる
イリスが地面に着地した
「riraive様、お迎えに上がりました。それから、アテナ、12女神が緊急召集を」
「・・・分かったわ。ITSUMIN様、ちょっと・・・」
「・・・本当によろしいので?」
「はい。お願いします。じきに、私の記憶も消されるでしょう。」
「・・・貴女の体には・・・負担が大きすぎたのでしょうね」
「はい・・・っ、だから最後に・・・」
「貴女の能力だけは、貴女のからだの中に保存しておきます。しかし、人間になった貴女には・・・」
「・・・私は、お兄様を、守るべき対象としていました。でも、今度からはここの人たちを守りたいのです。だから・・・」
「分かりました。それでは・・・」
光がITSUMINの胸から体へと入っていく
「・・・!!」
「・・・終了いたしました」
「ありが・・・と・・・っ!」
記憶がなくなろうとしている。
激しい頭痛がITSUMINを襲う
「アテナ・・・もう大丈夫かしら」
「ええ。モイラとセイレーンは?」
「準備できているわ・・・あ」
「行きましょう」
言葉をさえぎり、塾Tがriraiveに近づいていく
「それでは参りましょうか。お父様のもとへ」
「ああ。イリス、父上の様態は?」
「あ、はい。今のところ、順調に回復しているようです」
「そうかよかった」
安心したように笑う
(・・・バイバイ、riraive君)
riraiveのあとについていくように女神4人が天に向かい飛んでいく
「・・・アテナ・・・」
「あら、七海は?」
「置いてきたわ、私たちの役目は終わりましたから」
「ねぇ、何でITSUMIN様は記憶を・・・」
「・・・それが、彼女が飲んだ条件だからよ」
「え・・・」
イリスが話し出す
「あの方は、riraive様に会いたい一心で、ゼウス様に頼んだそうよ・・・」
『ゼウス様!私をお兄様にあわせてください!!』
『ITSUMIN・・・俺たちも分からないんだよ、riraiveがどこにいるか』
『だったら私!探してきます!』
『それは・・・危険すぎる!君だってあいつの娘なんだぞ!?riraiveのように・・・』
『私は!お兄様に会えればいい!!どんな条件でも飲みます!!』
『・・・ひとつだけ、方法がある』
「それが、『記憶を修復する』作業。しかし、ITSUMIN様の体では、まだ才能が開花していないため、同時に自分の記憶を失うというリスクを払って・・・」
「それ。ITSUMIN様じゃなきゃダメだったの?」
「元は、確かアストレイアの能力が必要なはずだったんだけど・・・」
「藤波ちゃん・・・」
塾Tがつぶやく
「何年経っても見つからないため、ゼウス様も途方にくれていたところ、ITSUMIN様が」
「・・・ITSUMIN様なら12女神全員の能力を使えるものね・・・少しだけど」
「そして、ゼロになった。記憶がなくなった彼女は・・・人間同然」
「何を話しておる?」
riraiveが振り返り問う
「いいえ、地上の話をイリスが聞きたいと申しましたから。・・・もうそろそろですわね」
「う・・・」
「いったぁー・・・なんでこんなに頭いたいのー?二日酔いじゃないよねコレ」
「・・・、何か変」
「え?何?ユウ」
「何かが・・・起こった・・・」
「え?でも別に変わったことなんて・・・全員無事みたいよ?」
潤宅へ向かう途中、頭痛に襲われた二人
「ほおら、みんな揃ってるじゃん。ITSUMINに、潤君、栞にNY。藤波ちゃんに、神凪、神風、めたないと、JONくん、それからあたしとユウ!全部で11人!ね?」
「・・・・うん」
「お、綾さん。遅かったね、いつも無駄に一番に俺の家来るのに。」
「無駄にってなんだよ」
みぞおちを食らわせる綾
「あれ?」
「んー?どしたITSUMIN・・・」
「梅さん、こんなぬいぐるみ持ってましたっけ?」
「キャー!何コレかわいー趣味ね!」
黒いウサギを持ち上げ抱っこする綾
「ばっ!ちが!俺のじゃないよ!」
「潤のじゃないとすると・・・誰のよ。」
「JONさん?」
「え?違うよ?!」
二度と戻らない記憶
最初からなかったように
最後まで思い出せない
永遠の別れ
「・・・」
「ユウ?どうかしたか?」
「・・・別に」
雨は上がっていた
08.07.13:00
第113話
「っくしゅいいぃ!」
雨が窓をたたきつける音で、目を覚ます
*緑色メモリー*
「うぉ、栞さん・・・、何でここで寝てんの・・・?」
栞が潤の隣で身じろぎをする
先ほど2階に上がってきたのは潤の部屋で寝るためだったらしい
「つか、寒ぃな。・・・頭治ったし、飯作るか。」
栞に毛布をかけて下におりていく
「あ、潤さん」
「あ?JONさんいたの?つか飯、作ってくれたんだ。」
「おぅよ!ITSUMINと一緒に・・・あれ?そういえばITSUMIN帰ってこねぇな」
「「いただきまーす」」
「食うんかい」
JONが突っ込みを入れてるスキに少しITSUMIN探索に出かける潤
(玄関・・・?)
声がしたほうに近づいていく
「・・・だよ・・・だ・・・」
「お兄・・・破壊・・・」
(あれ?リィいんのか?)
更に近づいていく
「この世界は・・・短い時間だったけど、俺の大事な世界だから」
「?」
玄関のドア越しに会話を聞く
「だから、守るよ」
「じゃぁ・・・」
「一緒に・・・」
(塾Tもいる?つか、何の話・・・?)
「ううん・・・」
「永遠の別れを選ぶよ」
「「!」」
「?」
(別れ・・・?)
「ITSUMIN、記憶を上書きして。」
「・・・・・・はい・・・・」
「riraive様・・・」
(様・・・?つうか、記憶の上書きって・・・)
「本当にこれでよろしいのですか?」
「俺に選ばしてくれるんでしょ?」
「しかし・・・」
「俺さ、みんなを忘れることはつらいし、悲しいよ?だけど、この世界がなくなってしまうことのほうがもっとつらい。だったら・・・俺が一人・・・いなくなったほうがいい」
「・・・・」
「元からこの世界に、俺はいなかったんだ。だから・・・大丈夫だよ」
「俺を・・・この世界から消して」
「記憶を・・・上書きします」
「みんなには言わなくてよろしいんですか・・・?」
「うん。どうせ忘れるからさ」
「モイラ・・・帰るときが来たみたいよ」
「・・・お二人が決断なされたのね」
「上書きを・・・開始します・・・」
「ITSUMIN、泣かないでよ」
「・・・・無理です。」
「・・・じゃぁね」
「・・・・はい・・・」
「!!」
(何だ・・・気持ち悪い・・・!!)
「ま・・・りぃ・・・」
(待て・・・りぃ!!!)
「行っちゃ・・・・ダメ・・・!!」
(行くな!!!!!)
消えていく、貴方との記憶
雨が窓をたたきつける音で、目を覚ます
*緑色メモリー*
「うぉ、栞さん・・・、何でここで寝てんの・・・?」
栞が潤の隣で身じろぎをする
先ほど2階に上がってきたのは潤の部屋で寝るためだったらしい
「つか、寒ぃな。・・・頭治ったし、飯作るか。」
栞に毛布をかけて下におりていく
「あ、潤さん」
「あ?JONさんいたの?つか飯、作ってくれたんだ。」
「おぅよ!ITSUMINと一緒に・・・あれ?そういえばITSUMIN帰ってこねぇな」
「「いただきまーす」」
「食うんかい」
JONが突っ込みを入れてるスキに少しITSUMIN探索に出かける潤
(玄関・・・?)
声がしたほうに近づいていく
「・・・だよ・・・だ・・・」
「お兄・・・破壊・・・」
(あれ?リィいんのか?)
更に近づいていく
「この世界は・・・短い時間だったけど、俺の大事な世界だから」
「?」
玄関のドア越しに会話を聞く
「だから、守るよ」
「じゃぁ・・・」
「一緒に・・・」
(塾Tもいる?つか、何の話・・・?)
「ううん・・・」
「永遠の別れを選ぶよ」
「「!」」
「?」
(別れ・・・?)
「ITSUMIN、記憶を上書きして。」
「・・・・・・はい・・・・」
「riraive様・・・」
(様・・・?つうか、記憶の上書きって・・・)
「本当にこれでよろしいのですか?」
「俺に選ばしてくれるんでしょ?」
「しかし・・・」
「俺さ、みんなを忘れることはつらいし、悲しいよ?だけど、この世界がなくなってしまうことのほうがもっとつらい。だったら・・・俺が一人・・・いなくなったほうがいい」
「・・・・」
「元からこの世界に、俺はいなかったんだ。だから・・・大丈夫だよ」
「俺を・・・この世界から消して」
「記憶を・・・上書きします」
「みんなには言わなくてよろしいんですか・・・?」
「うん。どうせ忘れるからさ」
「モイラ・・・帰るときが来たみたいよ」
「・・・お二人が決断なされたのね」
「上書きを・・・開始します・・・」
「ITSUMIN、泣かないでよ」
「・・・・無理です。」
「・・・じゃぁね」
「・・・・はい・・・」
「!!」
(何だ・・・気持ち悪い・・・!!)
「ま・・・りぃ・・・」
(待て・・・りぃ!!!)
「行っちゃ・・・・ダメ・・・!!」
(行くな!!!!!)
消えていく、貴方との記憶
08.04.16:43
第112話
「何・・・それ・・・」
「壊滅と、別れ。私の勝手な意見で、別れを避けました。riraiveお兄様・・・貴方と、離れたくなかったからです」
「・・・」
「しかし、冷静になって考えてみれば・・・だめですよね。この世界は貴方と私の世界じゃない。他にもたくさん・・・失いたくないものがたくさんあるのに・・・私・・・」
「ITSUMIN・・・」
「貴方の・・・お兄ちゃんの意見を聞きます。記憶を、取り戻して永遠の別れをしますか?それとも、一緒に壊滅と戦いますか?」
「・・・」
「どうして、ITSUMINは、永遠の別れだと思うの?」
「・・・記憶の上書きをするからです。」
「上書き?」
「今のお兄ちゃんの記憶を、完全に消します。皆さんのこと、この世界のこと、第3世界でのこと、親や兄弟の記憶まで全部。それは、元の記憶を入れるためです。そして記憶を手に入れたお兄ちゃんは、先ほどの方たちとともにあるべき場所へ帰り、2度と私たちを思い出すことはありません。だから、2度と会えません。それが永遠の別れです」
淡々と話すITSUMIN
「同時に、私たちも記憶を失います。本来、お兄ちゃんはこの世界には存在しないのです。」
「・・・他の・・・第1世界とかにいるってこと?」
「・・・違います。もっと遠い世界です・・・。」
雨が、更に激しくなる
「・・・この世界の崩壊の話だけど」
「それは、お答えできません。ただ、お兄ちゃんがいると戦争になります。先ほど、私は天国と地獄の戦争といいました。天国は戦力が少ないのです。だから、戦えば負けます」
「・・・なんで天国と地獄が出てくるの?」
「・・・記憶を取り戻せば分かります。・・・・・・私がお話できるのはギリギリでここまでです。・・・ちょっと話しすぎましたが。意見は、固まりましたか?」
「あら、兄妹仲睦まじいねぇー」
「!!塾T!」
「・・・」
「最初は、覚えてないんじゃないかと思ったけど。そう、そんなこと思ってたのね」
「すみません。迷惑をおかけしました。」
「えっ!いや!かかってないよ迷惑!」
いつもの調子で塾Tが言う
「ITSUMINちゃんは、いいの?」
「私は・・・」
ちら、とriraiveを見る
「今まで、自分のわがままをとおしてきてしまいました。だから、今度はちゃんと。お兄ちゃんのしたいように、望むままに。」
「・・・何度生まれ変わっても、ITSUMIN様の愛は変わらないものですね。敬服いたします。」
「じ、塾T・・・?」
「riraive様。ご決断を。」
「え、ちょっと塾Tまでどうしたのさ・・・」
「クリスマスの夜、言ったはずです。私たちは、12女神だと。」
「!?」
「壊滅と別れ。どちらをとりますか」
「riraive様」
「お兄様・・・」
さぁ、真実の決断を
「壊滅と、別れ。私の勝手な意見で、別れを避けました。riraiveお兄様・・・貴方と、離れたくなかったからです」
「・・・」
「しかし、冷静になって考えてみれば・・・だめですよね。この世界は貴方と私の世界じゃない。他にもたくさん・・・失いたくないものがたくさんあるのに・・・私・・・」
「ITSUMIN・・・」
「貴方の・・・お兄ちゃんの意見を聞きます。記憶を、取り戻して永遠の別れをしますか?それとも、一緒に壊滅と戦いますか?」
「・・・」
「どうして、ITSUMINは、永遠の別れだと思うの?」
「・・・記憶の上書きをするからです。」
「上書き?」
「今のお兄ちゃんの記憶を、完全に消します。皆さんのこと、この世界のこと、第3世界でのこと、親や兄弟の記憶まで全部。それは、元の記憶を入れるためです。そして記憶を手に入れたお兄ちゃんは、先ほどの方たちとともにあるべき場所へ帰り、2度と私たちを思い出すことはありません。だから、2度と会えません。それが永遠の別れです」
淡々と話すITSUMIN
「同時に、私たちも記憶を失います。本来、お兄ちゃんはこの世界には存在しないのです。」
「・・・他の・・・第1世界とかにいるってこと?」
「・・・違います。もっと遠い世界です・・・。」
雨が、更に激しくなる
「・・・この世界の崩壊の話だけど」
「それは、お答えできません。ただ、お兄ちゃんがいると戦争になります。先ほど、私は天国と地獄の戦争といいました。天国は戦力が少ないのです。だから、戦えば負けます」
「・・・なんで天国と地獄が出てくるの?」
「・・・記憶を取り戻せば分かります。・・・・・・私がお話できるのはギリギリでここまでです。・・・ちょっと話しすぎましたが。意見は、固まりましたか?」
「あら、兄妹仲睦まじいねぇー」
「!!塾T!」
「・・・」
「最初は、覚えてないんじゃないかと思ったけど。そう、そんなこと思ってたのね」
「すみません。迷惑をおかけしました。」
「えっ!いや!かかってないよ迷惑!」
いつもの調子で塾Tが言う
「ITSUMINちゃんは、いいの?」
「私は・・・」
ちら、とriraiveを見る
「今まで、自分のわがままをとおしてきてしまいました。だから、今度はちゃんと。お兄ちゃんのしたいように、望むままに。」
「・・・何度生まれ変わっても、ITSUMIN様の愛は変わらないものですね。敬服いたします。」
「じ、塾T・・・?」
「riraive様。ご決断を。」
「え、ちょっと塾Tまでどうしたのさ・・・」
「クリスマスの夜、言ったはずです。私たちは、12女神だと。」
「!?」
「壊滅と別れ。どちらをとりますか」
「riraive様」
「お兄様・・・」
さぁ、真実の決断を