11.23.09:52
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06.03.10:43
第106話
「・・・ん」
あれも・・・夢だったのか・・・
「はぁ・・・まだ私は・・・抜け出したらだめなのですか・・・?」
*瑠璃色バランス*
コンコン・・・
「あ、はい」
「ITSUMIN、大丈夫?」
「だ、大丈夫です」
riraiveが部屋の中に入ってくる
「あ、のお兄ちゃん」
「何?」
「え、と・・・風邪、移ります。あまりこの部屋に入らないほうがいいかと」
目を合わせないようにうつむきながらしどろもどろに言うITSUMIN
「ITSUMIN?まだ具合悪い?」
riraiveが覗き込む
バンッ
「・・っ」
「あっ」
無意識にriraiveをつきとばしてしまうITSUMIN
「ご、ごめんなさいお兄ちゃんっ!」
「いや、いいよ。早く風邪、治してね」
ITSUMINから差し出された手を断って立ち上がる
「じゃ、寝たほうがいいよ」
「は・・・はい・・・」
パタン
riraiveが部屋から出て行く
「な・・・にやってんだろ・・・私・・・」
頭を抱え込む
そうじゃないんです。
嫌ったわけでも
怖かったわけでもなくて
ただ
ただ
これ以上、鎖を絡ませたくなかった・・・
「ばか・・・」
涙が、布団に落ちて消える
布団にもぐりこみ、目をつぶった
―天秤が、揺れる・・・
「りぃ?」
「・・・ぁ、潤君」
「何してんだ?」
「別に・・・」
それだけ言って立ち去ろうとするriraiveの手をつかむ潤
「待てよ。どうした?何かあったか?」
「ほんと、別に何でもないから」
「りぃ・・・。」
悲しそうな目をする潤が
「あんま一人で悩むなよ?ま、何でもねぇなら別にいいけど。」
錯覚?
「あ。洗濯物取り込んでて。よろしく。」
「あ、あぁ・・・うん」
一瞬でも”女の子”に見えた
―――答えを見つけ出そうと揺れる・・・
『どっちに・・・?』
『ん?てか、何でITSUMINならまだしも、潤君?!男じゃんっ!!キモっ俺キモっ!!』
そんなことを考えてたけど
潤が扉の向こうに消える
「潤君・・・」
「って・・・女の子・・・?」
天秤は揺れたまま答えを出してくれない
あれも・・・夢だったのか・・・
「はぁ・・・まだ私は・・・抜け出したらだめなのですか・・・?」
*瑠璃色バランス*
コンコン・・・
「あ、はい」
「ITSUMIN、大丈夫?」
「だ、大丈夫です」
riraiveが部屋の中に入ってくる
「あ、のお兄ちゃん」
「何?」
「え、と・・・風邪、移ります。あまりこの部屋に入らないほうがいいかと」
目を合わせないようにうつむきながらしどろもどろに言うITSUMIN
「ITSUMIN?まだ具合悪い?」
riraiveが覗き込む
バンッ
「・・っ」
「あっ」
無意識にriraiveをつきとばしてしまうITSUMIN
「ご、ごめんなさいお兄ちゃんっ!」
「いや、いいよ。早く風邪、治してね」
ITSUMINから差し出された手を断って立ち上がる
「じゃ、寝たほうがいいよ」
「は・・・はい・・・」
パタン
riraiveが部屋から出て行く
「な・・・にやってんだろ・・・私・・・」
頭を抱え込む
そうじゃないんです。
嫌ったわけでも
怖かったわけでもなくて
ただ
ただ
これ以上、鎖を絡ませたくなかった・・・
「ばか・・・」
涙が、布団に落ちて消える
布団にもぐりこみ、目をつぶった
―天秤が、揺れる・・・
「りぃ?」
「・・・ぁ、潤君」
「何してんだ?」
「別に・・・」
それだけ言って立ち去ろうとするriraiveの手をつかむ潤
「待てよ。どうした?何かあったか?」
「ほんと、別に何でもないから」
「りぃ・・・。」
悲しそうな目をする潤が
「あんま一人で悩むなよ?ま、何でもねぇなら別にいいけど。」
錯覚?
「あ。洗濯物取り込んでて。よろしく。」
「あ、あぁ・・・うん」
一瞬でも”女の子”に見えた
―――答えを見つけ出そうと揺れる・・・
『どっちに・・・?』
『ん?てか、何でITSUMINならまだしも、潤君?!男じゃんっ!!キモっ俺キモっ!!』
そんなことを考えてたけど
潤が扉の向こうに消える
「潤君・・・」
「って・・・女の子・・・?」
天秤は揺れたまま答えを出してくれない
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05.26.18:03
第105話
それは薄れることのない輪廻の鎖
*桃色チェーン*
「・・・っ」
「起きたか?」
「わ、わたし・・・えぇと・・・」
「玄関で倒れたんだと。りぃが慌ててたよ。」
クスクスと笑う潤
「じゃ、何かあったら呼べよ。」
「あ、はいありがとうございます」
丁寧にお辞儀をして、潤を見送る
パタン・・・
「・・・ねよ・・・」
「・・・・・ん・・・」
・・・?誰?
「いーつーみーんっ!!!!」
「はっはいっ!!」
な、何?!ていうかこの人は・・・
「久しぶり、わが愛娘よ」
「お、お父様・・・」
青白く長い髪の毛のきれいな男の人が私の枕元から覗き込んでいる
「あ・・・!」
「あぁーあぁー、起きなくていい起きなくて」
「あ、はい・・・あの・・・お父様は何をしに・・・」
「ITSUMIN。お前、自分の使命を忘れてねぇか?」
「っ!!」
急に目が真剣さを帯び、私を見つめる
「そ、そんなことはっないですっ!」
「あぁーあぁー、わかったって熱くなんな。まぁ、それならいいけど?」
にっこりと、それでもまだ疑ってるように私を制するお父様
「じゃ、俺はもうそろそろ帰んなっ」
すっごくいい笑顔で手を振るとお父様は消えていった
「・・・・何で・・・今更・・・」
今まで出てきたことなんてなかったのに・・・まぁ、本体があの調子だから、なかなか来れないのかもしれないけど・・・。
「・・・・私は・・・」
この鎖から逃れることはできないのでしょうか
*桃色チェーン*
「・・・っ」
「起きたか?」
「わ、わたし・・・えぇと・・・」
「玄関で倒れたんだと。りぃが慌ててたよ。」
クスクスと笑う潤
「じゃ、何かあったら呼べよ。」
「あ、はいありがとうございます」
丁寧にお辞儀をして、潤を見送る
パタン・・・
「・・・ねよ・・・」
「・・・・・ん・・・」
・・・?誰?
「いーつーみーんっ!!!!」
「はっはいっ!!」
な、何?!ていうかこの人は・・・
「久しぶり、わが愛娘よ」
「お、お父様・・・」
青白く長い髪の毛のきれいな男の人が私の枕元から覗き込んでいる
「あ・・・!」
「あぁーあぁー、起きなくていい起きなくて」
「あ、はい・・・あの・・・お父様は何をしに・・・」
「ITSUMIN。お前、自分の使命を忘れてねぇか?」
「っ!!」
急に目が真剣さを帯び、私を見つめる
「そ、そんなことはっないですっ!」
「あぁーあぁー、わかったって熱くなんな。まぁ、それならいいけど?」
にっこりと、それでもまだ疑ってるように私を制するお父様
「じゃ、俺はもうそろそろ帰んなっ」
すっごくいい笑顔で手を振るとお父様は消えていった
「・・・・何で・・・今更・・・」
今まで出てきたことなんてなかったのに・・・まぁ、本体があの調子だから、なかなか来れないのかもしれないけど・・・。
「・・・・私は・・・」
この鎖から逃れることはできないのでしょうか
05.23.16:26
第104話
「へきしっ!」
「あ・・・ITSUMIN」
*瑠璃色スタート*
=riraiveの場合=
「お待たせしましたお兄ちゃん。寒かったですよね?」
「そんなことよりITSUMINこそさっきくしゃみしてたじゃん。風邪の引きはじめなんじゃないの?」
「大丈夫ですよー、それよりこれチョコです」
「あ、ありがと。本当に大丈夫?」
「ほんとのほんとに大丈夫ですっ!でもやっぱり外寒いんで、一緒に帰りませんか?」
「うん。そうしよっか」
にっこりと笑ったITSUMINに安心したように笑い返すriraive
「・・・お兄ちゃん。」
「んー?」
「手をつないでもいいですか?」
「・・・え?」
やっだ、だいたーん☆なんていうわけにもいかず。
(そういえば藤波さんもがんばって何か言おうとしてたな・・・綾の陰謀か・・・つうことはITSUMINもか・・・)
ちょっと残念そうに思いをめぐらせる
「うん、いいよ?」
が、すぐにITSUMINの手をとった。思ってたとおりと言うかそれ以上にというか細い。
(壊れそう・・・)
なぜだかそんな気がした
「お兄ちゃん。お兄ちゃんはどうしてこの世界に来たんですか?」
「え?さ、さぁ?心当たりはないよ」
急に話しかけられてびっくりする
(そういえば最初来たとき塾Tにも言われたなぁ・・・なんかみんないろいろ特別みたいなこと言ってて・・・)
「そうですか・・・。」
何か言いたそうにITSUMINが顔を上げるが途中でやめてしまった
そうこうしてるうちに帰り着く
「あ、潤さんの家に着いたらなんだか安心しちゃい・・・ま・・・した・・・」
「わっITSUMINっ?!!やば、熱っ」
自分の胸にいきなり倒れてきたITSUMINを抱えなおすが、体が異常に熱い
「ん?何だおまえ等今帰ってきたのかよ。」
居間の扉から潤が出てくるがすぐに異変に気づく
「ITSUMINがすごい熱出してるっ」
「見りゃわかる。あんま大声で叫ぶな。ITSUMINに響くだろ。」
ITSUMINをおんぶして潤が客間の扉を開く
「りぃ。氷水とタオル。あと、氷枕。」
「お、おぅ」
潤に指摘され急いで準備する
「潤君これでいい?」
「うん。ありがと。あとは俺がやるから、出てっていいよ。」
「え?うん・・・」
(つまりは着替えさせたりするってことだろうか?潤くんが?)
パタンと扉を閉めて思いふける
(そういう間柄・・・なわけ?)
(・・・・何かむかつくな。何で?)
自分の考えに自分で疑問をぶつける
(・・・どっちに・・・・??)
小さな疑問は物語の始まり
「あ・・・ITSUMIN」
*瑠璃色スタート*
=riraiveの場合=
「お待たせしましたお兄ちゃん。寒かったですよね?」
「そんなことよりITSUMINこそさっきくしゃみしてたじゃん。風邪の引きはじめなんじゃないの?」
「大丈夫ですよー、それよりこれチョコです」
「あ、ありがと。本当に大丈夫?」
「ほんとのほんとに大丈夫ですっ!でもやっぱり外寒いんで、一緒に帰りませんか?」
「うん。そうしよっか」
にっこりと笑ったITSUMINに安心したように笑い返すriraive
「・・・お兄ちゃん。」
「んー?」
「手をつないでもいいですか?」
「・・・え?」
やっだ、だいたーん☆なんていうわけにもいかず。
(そういえば藤波さんもがんばって何か言おうとしてたな・・・綾の陰謀か・・・つうことはITSUMINもか・・・)
ちょっと残念そうに思いをめぐらせる
「うん、いいよ?」
が、すぐにITSUMINの手をとった。思ってたとおりと言うかそれ以上にというか細い。
(壊れそう・・・)
なぜだかそんな気がした
「お兄ちゃん。お兄ちゃんはどうしてこの世界に来たんですか?」
「え?さ、さぁ?心当たりはないよ」
急に話しかけられてびっくりする
(そういえば最初来たとき塾Tにも言われたなぁ・・・なんかみんないろいろ特別みたいなこと言ってて・・・)
「そうですか・・・。」
何か言いたそうにITSUMINが顔を上げるが途中でやめてしまった
そうこうしてるうちに帰り着く
「あ、潤さんの家に着いたらなんだか安心しちゃい・・・ま・・・した・・・」
「わっITSUMINっ?!!やば、熱っ」
自分の胸にいきなり倒れてきたITSUMINを抱えなおすが、体が異常に熱い
「ん?何だおまえ等今帰ってきたのかよ。」
居間の扉から潤が出てくるがすぐに異変に気づく
「ITSUMINがすごい熱出してるっ」
「見りゃわかる。あんま大声で叫ぶな。ITSUMINに響くだろ。」
ITSUMINをおんぶして潤が客間の扉を開く
「りぃ。氷水とタオル。あと、氷枕。」
「お、おぅ」
潤に指摘され急いで準備する
「潤君これでいい?」
「うん。ありがと。あとは俺がやるから、出てっていいよ。」
「え?うん・・・」
(つまりは着替えさせたりするってことだろうか?潤くんが?)
パタンと扉を閉めて思いふける
(そういう間柄・・・なわけ?)
(・・・・何かむかつくな。何で?)
自分の考えに自分で疑問をぶつける
(・・・どっちに・・・・??)
小さな疑問は物語の始まり
05.23.15:44
第103話
「あれ?意外だなぁ・・・潤さんがそんな格好なんて」
「悪かったな。似合わなくて。」
*緑色フレーズ*
=JONの場合=
スカートをはいて、いかにも女の子らしい髪型とクリスマスのときの眼帯をつけて潤が立っていた
「似合わないなんて言ってないよ。ただようやく本当の姿を見せてくれるように・・・」
「いや、違うから。綾さんの命令だから。てかやっぱりJONさんは気づいてたのかよ。」
「ん?潤さんが女ってことですか?気づくよそりゃ。どこをどう見れば潤さんが男なんだよ」
「街角100人アンケートしたら100人中100人が男というと思うけどな。」
しれっとしらけた顔で言う潤
「そうかなぁ?はじめてみたときから気づいてたよ?」
「へぇ。りぃは・・・気づいてないみたいだけど。」
「あいつだけだよね。この世界で気づいてないの・・・あ。」
「あと藤波さんも気づいてないとおもう。」
うんうん、とJONがうなづく
「で?なんで4人の中で俺を選んでくれたわけ?」
「さぁ?りぃにあげる気はさらさらなかったし。あとは・・・テキトー。」
「ひどいっ!ちゃんと選んだって言ってよーっ」
「はいはい。ちゃんとJONさんを選ぼうと思ってましたー。」
「テキトー!!」
JONがギャァギャァ騒ぐ
「あ、忘れないうちに、はい。」
「おぉー、ちゃんとくれるこたくれるんだね!」
「まぁ一応作ったから。」
わーいっ!と喜ぶJON。忙しいやつだなぁ
「あ、あとJONさん。」
「んー?」
「今夜は寝かせないぜ?」(キラーンッ)
ブフォッ!!!
「きたなっ!きたねぇーっっ!!!噴くなよチョコ!!」
「だ、だって、ええ?!何言ってんのー?!!」
「いや、そういう決まりだし。ほら、拭けよ。」
意味不明な言葉を言ってハンカチを渡す潤
「ま、深くは考えんな。」
「は、はぁ・・・」
しぶしぶ納得し口の周りを拭くJON
=15分前=
『今夜はずっとそばにいようね・・・?』
あ、の・・・潤さん。だいぶ意味が違うと思うんですが・・・
「え?そういう意味だろ?」
潤、微妙に成功。
「悪かったな。似合わなくて。」
*緑色フレーズ*
=JONの場合=
スカートをはいて、いかにも女の子らしい髪型とクリスマスのときの眼帯をつけて潤が立っていた
「似合わないなんて言ってないよ。ただようやく本当の姿を見せてくれるように・・・」
「いや、違うから。綾さんの命令だから。てかやっぱりJONさんは気づいてたのかよ。」
「ん?潤さんが女ってことですか?気づくよそりゃ。どこをどう見れば潤さんが男なんだよ」
「街角100人アンケートしたら100人中100人が男というと思うけどな。」
しれっとしらけた顔で言う潤
「そうかなぁ?はじめてみたときから気づいてたよ?」
「へぇ。りぃは・・・気づいてないみたいだけど。」
「あいつだけだよね。この世界で気づいてないの・・・あ。」
「あと藤波さんも気づいてないとおもう。」
うんうん、とJONがうなづく
「で?なんで4人の中で俺を選んでくれたわけ?」
「さぁ?りぃにあげる気はさらさらなかったし。あとは・・・テキトー。」
「ひどいっ!ちゃんと選んだって言ってよーっ」
「はいはい。ちゃんとJONさんを選ぼうと思ってましたー。」
「テキトー!!」
JONがギャァギャァ騒ぐ
「あ、忘れないうちに、はい。」
「おぉー、ちゃんとくれるこたくれるんだね!」
「まぁ一応作ったから。」
わーいっ!と喜ぶJON。忙しいやつだなぁ
「あ、あとJONさん。」
「んー?」
「今夜は寝かせないぜ?」(キラーンッ)
ブフォッ!!!
「きたなっ!きたねぇーっっ!!!噴くなよチョコ!!」
「だ、だって、ええ?!何言ってんのー?!!」
「いや、そういう決まりだし。ほら、拭けよ。」
意味不明な言葉を言ってハンカチを渡す潤
「ま、深くは考えんな。」
「は、はぁ・・・」
しぶしぶ納得し口の周りを拭くJON
=15分前=
『今夜はずっとそばにいようね・・・?』
あ、の・・・潤さん。だいぶ意味が違うと思うんですが・・・
「え?そういう意味だろ?」
潤、微妙に成功。
05.23.09:45
第102話
そのときは風が強く吹いていた
*黒色ポイント*
=神凪の場合=
「ぬしは・・・?」
「あら、おはよう神凪」
向日葵が今日もまたフリフリでビラビラの黒いゴスロリに身を包み階段を上がってきた。つか綾さん向日葵ちゃんの衣装はいつもと変わらないじゃないすか
「うむ・・・只者ではないみたいじゃの・・・」
「そんな深読みされても困るわ。別に貴方の敵ではないもの」
「そ、そうじゃの・・・敵意は感じられん。」
「だから言ってるでしょ。僕は向日葵。神凪とはあんまりあって話したことがないわよね」
「おぉ、わらわは神凪じゃ」
やっと警戒を解いたのか笑顔で話しかける神凪
「ハイこれ。」
「ぬ?あ、そうじゃったの。ありがたくいただく」
向日葵がチョコレートの箱を渡す
小さい二人が並んで腰を下ろす
「今日はお団子じゃないのね?」
サラリと紫紺色に輝くショートカットの髪が目に留まる
「うむ、綾とか言う輩にはずされてな。今日ぐらいは、と」
「そう、似合ってるわよ?いつもはずせば?」
女の子と勘違いされるのが嫌ならなおさら。あの髪飾りをつけとく意味もないし。
「それはならん。」
「あら、なんで?」
「神風が・・・」
「神風が?」
「この髪型がいいと・・・自分とおんなじものがいるってことは安心できることじゃと」
神凪が髪をゆびでいじくりながら言う
「なるほど。でも神凪も神風と同じじゃん。霊魂だから空飛べるし、妖術だって使えるし何より双子でしょ?」
「む・・・そう言われるとそうなんじゃが・・・」
「僕は神凪はさっきの髪型のほうがかっこいいと思うよ?ちゃんと男の子に見えるし。」
「ぬ・・・そうか・・・?」
「うん。神凪がその髪形のままいたいなら、そのままでいるべき。それは神凪が決めること。」
「僕は君の全てを受け止めるよ?」
=15分前=
くじ引き結果
『私は貴方の全てを受け入れるから!』
・・・なんかいい話で終わって恋愛じゃないんですけど。
向日葵、趣旨が違ってます
*黒色ポイント*
=神凪の場合=
「ぬしは・・・?」
「あら、おはよう神凪」
向日葵が今日もまたフリフリでビラビラの黒いゴスロリに身を包み階段を上がってきた。つか綾さん向日葵ちゃんの衣装はいつもと変わらないじゃないすか
「うむ・・・只者ではないみたいじゃの・・・」
「そんな深読みされても困るわ。別に貴方の敵ではないもの」
「そ、そうじゃの・・・敵意は感じられん。」
「だから言ってるでしょ。僕は向日葵。神凪とはあんまりあって話したことがないわよね」
「おぉ、わらわは神凪じゃ」
やっと警戒を解いたのか笑顔で話しかける神凪
「ハイこれ。」
「ぬ?あ、そうじゃったの。ありがたくいただく」
向日葵がチョコレートの箱を渡す
小さい二人が並んで腰を下ろす
「今日はお団子じゃないのね?」
サラリと紫紺色に輝くショートカットの髪が目に留まる
「うむ、綾とか言う輩にはずされてな。今日ぐらいは、と」
「そう、似合ってるわよ?いつもはずせば?」
女の子と勘違いされるのが嫌ならなおさら。あの髪飾りをつけとく意味もないし。
「それはならん。」
「あら、なんで?」
「神風が・・・」
「神風が?」
「この髪型がいいと・・・自分とおんなじものがいるってことは安心できることじゃと」
神凪が髪をゆびでいじくりながら言う
「なるほど。でも神凪も神風と同じじゃん。霊魂だから空飛べるし、妖術だって使えるし何より双子でしょ?」
「む・・・そう言われるとそうなんじゃが・・・」
「僕は神凪はさっきの髪型のほうがかっこいいと思うよ?ちゃんと男の子に見えるし。」
「ぬ・・・そうか・・・?」
「うん。神凪がその髪形のままいたいなら、そのままでいるべき。それは神凪が決めること。」
「僕は君の全てを受け止めるよ?」
=15分前=
くじ引き結果
『私は貴方の全てを受け入れるから!』
・・・なんかいい話で終わって恋愛じゃないんですけど。
向日葵、趣旨が違ってます