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中間世界

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11.23.23:50

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  • 11/23/23:50

03.16.03:48

第86話

「・・・」

何だコレ。

*女子色クッキング*

「潤君。朝起きて居間に入ったらビックリドッキリ大量のチョコレートとその他もろもろがあるんですけどー」
「あ?あぁ、綾さんが和菓子に使うんだよ。気にするな。」
「気にするよ。かなりのチョコレート臭だよコレ」
「はぁ・・・いいからお前は今日は寝てろ。もしくはJONさんと仲良しこよしに散歩して来い。」
「後半嫌だよ。」

そういいながらも防寒グッズを渡され外に押し出される。すでにJONがいた(!)

「おっせえよ」
「それではお二人さん、楽しいデートを。」
「はぁ!?そんなだったら俺寝・・!」

潤に頬を両手で包まれ顔と顔を近づけられる。あ、こうすると潤顔きれい・・・って違う!

「リィ?とりあえずお前は今日この家にはいなくていいんだ。分かったね?」

いつもとは違うゆっくり優しい口調で言われたらさすがに断れない

「・・・・はい」
「よし、じゃぁ逝ってこい。」
「漢字が僕に死ねと言ってますよー」

しぶしぶ潤宅を後にするriraive。と意気揚々なJON

「・・・なんでそんな元気なんだよお前」

寒いのに。riraiveが付け足す

「ばっかだなーお前!今日、この日に女子が男子に見られたくないことするんだぜ!予想付くだろ!」
「今日・・・?」

2月13日の金曜日。

「・・・男子抹殺計画・・・?」
「何故そうなる。」
「だって13日の金曜日って」
「違う!曜日は関係ない!2月13日!バレンタインデー前日だろうが!!」
「ああ。」
「・・・ったく無関心だから昔も女子にもらえなかったんだよ。」
「関係なくね?」
「いいやあるね。あのときお前が気をまわしてやってたら・・・あぁー!可愛そーー!!」
「なんの話だよ」
「はぁ・・・去年のバレンタイン。お前を好きだって言う女の子がいたわけよ」

嘘だ!!!←

「ま、結局勇気が出ずに渡せなかったんだけど。お前がなぁ『悪い、部活あるから』なんて言わなければなぁ」

放課後ぐらい待ってやればよかったのに・・・

「あぁー・・・そういうことだったんだ」
「その日が何の日かぐらい覚えとけよ」
「てか何でお前知ってんだ?」
「ほっとけ☆」


・・・何かあったんだ・・・。
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02.15.04:36

第85話

大晦日
もう少しで新しい年になる

*萌黄色ハッピーニューイヤー*

「いっやー!いいよね成人迎えてるものにとって年越しは祭りだよー!」
「塾T・・・ここ大人いないんですからあんたがしっかりしなきゃ・・・」

riraiveが心配になっておろおろしてる

「あーあーいいのいいの前もだったから」
「ほっといたらじき寝るよ」

綾とユウが告げる

「ホントに大丈夫かな?塾T・・・」
「大丈夫だからあんな飲んでるんじゃないの?」
「アテナはああ見えてしっかりしてるのよっ」

「きゃははー!1番!塾T!歌っちゃいマース!!」

「あれで?」
「「前言撤回」」

向日葵と七海が口をそろえて言う

「塾T・・・俺の家で暴れないでくれません?」
「暴れてませんー!」
「じゃぁ騒がないでください。」
「正月の意味なしー!」
「うるさいです。」

潤が料理を運んで軽く制す

「う、梅さん来年もよろしくお願いします」
「ん?あぁよろしく。」
「潤、また寝させてよ」
「いいぞ?」
「潤、私も・・・」
「栞さんは布団があるだろ。」
「もってるわねー!」

バンッと塾Tに背中を叩かれる潤

「いっ・・・塾Tいい加減に・・・。」
「っ・・・」
「え・・・?」

潤に倒れようとする塾T。

フワッ・・・

を、めたないとが軽く受け止める

「と、大丈夫?潤?」
「えと、大丈夫。塾Tは?」
「あぁ、ただ酔いつぶれただけっぽい。寝かせていい?」
「いいぞ、布団を出そう。」

潤、塾T、めたないとが出て行く

「じゃぁ、あたし歌おっかなー」

綾がマイクを取る

「riraive、とりあえず主人公だから言っとこうか今のうちに」
「は?」

ユウに引っ張られ、顔を何も無いところに向けさせられる

「ちょ、ユウ?」
「はい、あけましておめでとうございます」
「まだ、明けてな・・・てか誰に言ってんのさ!」
「いいからはい、言って」
「あ、明けましておめでとうございます」
「これからも僕らをよろしくお願いします」
「お、お願いします・・・?」

そこまで言うとユウが顔を離してくれた

「・・・?」
「何だったんだろうね?」
「うわ、NY!」
「にしても、あの二人大丈夫かな?」
「・・・嫉妬?」
「な、違うっ!!」

バコンッと頭を殴られるriraive

「いっつー・・・んな照れなくても・・・」
「女心が分かっていませんわねっ」
「ねー」

七海と向日葵がつっこむ


*客室*

「はぁー・・・寝たな。」
「うん、大丈夫だったの潤」
「別に大丈夫だってば。お前こそさっきので右手首痛めたくせに。」
「何で分かった!?」
「洞察力。」
「んが!」

潤が言い終わると塾Tが寝返りを打った

「「幸せそうな寝顔・・・。」」

あきれた顔で二人は客室を後にした
同時に居間からカウントダウンの声が聞こえてきた




けましておめでとう

02.15.04:18

第84話

「ゆ・・・ない・・・」
「えぇ?きっこえないなぁ?妖怪巫女さん」

「許さない。許さない許さない許さない許さない!!」
「栞さん!」

ダンダンと地面に拳を叩きつけながら叫ぶ
その手が血だらけになるほど叩きつける

「潤の目を奪って!!私達の生きる意味を奪って!!お前にそんな権利なんてない!!」
「栞さんやめろ!!これ以上手を傷つけるな!」
「いらない!こんな世界要らない!!!消えちゃえ消えちゃえ消えちゃえ!!」
「栞さん!!!」

「潤以外いらない!!全部消えちゃえ――――!!!!」



フッ

あたりがいきなり真っ暗になった

「え・・・?」
「栞さん。俺に捕まって。」

潤はいる。いるはずなのに・・・掴めない。どこ潤・・・どこ?手を握っていて・・・!いや!一人なんて!!


そこで夢は覚めた

「潤・・・いや、離れないで・・・」
「離れないよ。」
「一緒にいて・・・」
「一緒にいるよ。」

あぁそうか。栞さんは、クリスマス、昔の俺たちの街へ行ったからこんな夢を見たんだ。
昔のことだけど、忘れたらいけない俺らの過去。

でもそのあと、暗闇のあと出会ったでしょう?
心配そうなユウさんの顔と、びっくりした綾さんの顔。それからちょっと叫んでためたないと。

「そう・・・私達の2番目に大事な・・・仲間との出会い・・・」



あ、一はもちろんあなただから・・・

02.15.04:01

第83話

「最近、泥棒が増えてきたんですって」
「まぁっ物騒ね!この町の人が犯人だって聞いたわ」
「えぇ・・・ねぇもしかして・・・」
「・・・神社の妖怪娘?そうよね、あの子なら」
「親もいないし、最近知らない変な子もいるしどうやって生活してるのか・・・」
「あの子達がやったんじゃない?」
「あの子達よ。そうに決まってる」

そうやって、疑いの矛先は 幼い自分と幼い潤へ
ゆっくりとでも確実に向けられた






買い物へ行く途中、通り過ぎていく民家のドアはバタンバタンと閉められていった

「・・・?」
「・・・!栞さん後ろに」
「え・・・?」

前にはいじめっ子達がいた

「おい!妖怪巫女とその下僕!お前らがこそ泥らしいな!」
「今日こそ退治してやるぞ!」
「何馬鹿なこと言ってるんだよ馬鹿!邪魔だどけ!」
「下僕が俺達に生意気な口聞くんじゃねぇ!!」

リーダー格の子が合図をするといっせいに自分達の周りに子供達が出てくる
その子たちの目にはゆがんだ正義と人を見下す楽しさしか映ってなかった

「やれぇ!!」

笑いながらリーダーが叫ぶと待ってましたとばかりに砂利を拾い投げてきた

「栞さん!!」
「!!」

引っ張られ潤の体の中にもぐりこまされる栞

「潤・・・!」
「俺が守るから!絶対絶対守るから!」
「駄目潤・・・!潤がケガしちゃう・・・!」
「構わない!!俺がどうなっても絶対栞さんだけは守る!!」

「退治しろー!!こそ泥なんだ!容赦するなー!!」
皆は笑いながら砂利を投げ続ける

潤の皮膚に1つ、2つきり傷が出てくる

「潤・・・!!」
「このぐらい大丈夫・・・」

自分をかばったまま動こうとしない潤

「お前ら下手だなー!こうやって投げるんだ、よ!!」

リーダーが投げた石。
まっすぐに潤の左目へと伸びてきた


ザシュッ

血がふきだす音が聞こえた

「潤!!」
「あ、栞さんが叫んだ。珍しい。」
「潤!あなた!!目!!」

あんなにきれいだった目。
自分をまっすぐ見つめてくれた目。
エメラルドの・・・宝石のような目。

「栞さんを守るならこんなの惜しくもなんともない。」

目から血を流しながら潤が笑って言う




「コレが俺の決めた運命だから。」




笑いながら、痛いのに、辛いのに。

「あ、やっべ。やりすぎたぁ?」


間の抜けた声が私の耳に聞こえた

02.15.03:53

第82話


「ん・・・。」

倒れていた子が目を覚ます

「起きた・・・?」
「どこだ・・・ここ・・・。」
「私の家・・・あなた倒れてた・・・大丈夫・・・」
「・・・お前がここへ俺を?」
「えぇ・・・」
「・・・。」
「・・・」

倒れていた子が黙る。ソレと同時に栞も黙る。別に話すことがあるわけでもない

「いっそのこと・・・見捨てられたほうが良かったのにな。」
「え・・・?」
「俺なんて死んじまえば良かった。・・・でもお前が助けてくれたんだ。それも運命か?」
「私は・・・運命は信じない・・・」
「?」
「だって・・・決められたレールを走るのって退屈・・・やりたいことは自分で決める・・・それが運命・・・」
「・・・そうか。じゃぁお前は俺を助けたいから助けたのか。」
「それが私の決めた運命だったから・・・」

こくんと頷いて答える栞に少し笑うその子

「あ・・・名前は・・・?」
「・・・潤。梅柿潤だ。」

きれいなエメラルド色の目がまっすぐこちらを捕らえた

「きれいな目だな。」



「?今思ってること・・・」
「いや、俺が思ったんだよ。きれいな金色の瞳。」
「き・・・れい・・・?」

言われたことない・・・

「なんで?そんなにきれいなのにな。気づかないなんてもったいないな。」

潤がにっこりと笑う、つられてにっこりと笑う栞

「お前の名前は?」
「栞・・・」
「可愛い名前だな。」

「それも言われたことない・・・」



過ぎていく時間の中で、あなたといるときはこれ以上ないほど幸せだった。
仲間のいないこの町で、たった一人の心の支えだった。
なのにもろいものね。崩れるのなんて簡単だった。